『万葉集』の31文字を音で表現
秋月さん、作曲コンクールで受賞

作曲家・ピアニスト 秋月いづみさん

作曲家・ピアニスト 秋月いづみさん
【プロフィル】
紙芝居とのコラボなど、独自の視点で作曲。趣味はドライブとパン店巡り

 プロの音楽家を目指す人などを対象にした「K音楽コンクール」の「第4回作曲譜面審査コンクール(2022年)」で、和歌山市在住の作曲家でピアニストの秋月いづみさんが、最高賞の第1位を受賞しました。作品名は「紀伊万葉」。歌集『万葉集』の中の和歌山にちなんだ5首を音にし、ピアノとフルート、朗読で表現。邦楽のリズムが効果的に使われているなど、「実演で聴きたい」と、高く評価されました。

秋月さんは5歳からピアノを始め、大学3回生から作曲にも着手。「全日本作曲家コンクール」(東京国際芸術協会主催)といった数々のコンクールで入賞するなどの受賞歴を持つ実力派。日本らしさを追求し、「和」の音楽を中心に作曲・演奏活動を続けています。

今回の受賞作は、今から1200年以上前の奈良時代の和歌山が舞台。「作者は、どのような情景、思いを和歌の31文字に込めたのか。波の音、潮の風、鳥の声、恋心などを表現しています」と話す秋月さん。5章で構成される曲調は、ゆったりであったり、軽快であったりと、聴く人に移り変わる光景や場面を想像させます。

きのくに舞台芸術祭2022の様子

きのくに舞台芸術祭2022」で「紀伊万葉」を披露。ピアノを弾く秋月さん(左)

作品は、昨秋の「きのくに舞台芸術祭2022」(文化芸術プロジェクト主催)でお披露目(写真)。秋月さんは、「今後、多くの人に聴いていただく機会を増やしていければ」と意気込み、「続編も含め、和歌山を題材に作曲していきたいです」と笑顔を見せています。

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