湯浅町をぶら~り、と散策 しょう油がつなぐストーリー

リビング和歌山4月21日号

  昨年4月28日、「『最初の一滴』醤油(しょうゆ)醸造の発祥の地」として、国の日本遺産に認定された湯浅町。しょう油造りの歴史やそこで暮らす人々の生活などをつなぎ、ストーリーとして国内外に発信。地域のブランド力を高めて、観光客誘致の起爆剤とするのがねらいです。認定から1年を迎える同町。休日に“ぶら〜り”と歩いてみませんか。

PR動画や醤油博物館で魅力発信
「見る・食べる・買う」など、楽しめる

紀伊半島の西側に位置し、山と海に囲まれた湯浅町。この地で生まれたのが、日本食には欠かせない″しょう油”。その起源は鎌倉時代までさかのぼり、中国から帰国した僧が伝えた「金山寺味噌(みそ)」の製造過程で出る水分(たまり)に、職人が着目したことが始まりといわれています。

日本遺産とは、地域に根ざした文化や伝統をストーリーとして認め、支援するもので、同町は、しょう油醸造にまつわる歴史や特色が認定されています。

同町では先月、マンガ家・里中満智子さんが描き下ろした作品を、地域の魅力を紹介するPR動画として日本語、英語、中国語、韓国語の4カ国語で作成。同町のホームページ(http://www.town.yuasa.wakayama.jp/)から見ることができます。

さらに、「重要伝統的建造物群保存地区(以下=伝建地区)」を軸に、その一帯の古民家・商家などをパビリオン化した「湯浅まちごと醤油博物館」も完成。6カ所の施設を巡るツアーも始まり、「見る・食べる・買う」などが楽しめる体験型観光へとかじを切り、動き出しています。

食べて楽しむ!日本遺産

白壁の土蔵や格子戸など、伝統的な建物が並ぶ伝建地区。足を踏み入れたら思わぬ出会いや発見がたくさん。地元の人との会話も楽しんで!

地図

1.楠山鮮魚店

屋号“まるしち”で親しまれている鮮魚店。湯浅湾で水揚げされたばかりの地魚や干物が並んでいます。「えりすぐった魚でないと、お客さんに出されへんからね」ときっぱり。隣りのカフェに持ち込める「焼さば」は売り切れ御免。午前中が勝負です。
楠山鮮魚店ホワイトボードには魚が水揚げされた場所を表記。魚の上には「イサギ」「ヒラメ」と名札が置かれています

住所 湯浅町湯浅31
電話 0737(62)3521
営業時間 午前7時~午後5時
定休日 水・日曜、祝日

2.北町茶屋いっぷく

町歩きの途中で、ふらっと立ち寄れるカフェ。丼やうどん、自家製カレーの他、カフェメニューも豊富。マスターのおすすめは「抹茶ぜんざい」(500円)。抹茶のほろ苦さと小豆の甘さが大人の女性に人気です。焼き餅か冷製の白玉を選べるのもポイント。
北町茶屋いっぷく「たまごごはんセット」(550円)。隣りの楠山鮮魚店で焼き魚や刺し身を買って、持ち込んでもOK

住所 湯浅町湯浅23
電話 0737(62)3300
営業時間 午前11時~午後6時
定休日 月曜(祝日の場合は、その翌日)

3.甚風呂(じんぶろ)

幕末から1985年ごろまで公衆浴場だった銭湯跡歴史資料館。江戸から昭和期にかけて使われていた古民具が展示され、当時の生活がうかがえます。別館では5月5日(祝)まで、江戸時代に伝わり、五月人形として飾られていた「天神飾り展」も開催。
甚風呂(じんぶろ)小路の辻に建つ、個性的なデザインの甚風呂(上)と、地元の人が保管していた天神飾り

住所 湯浅町湯浅428
電話 0737(20)2033
営業時間 午前10時~午後4時
平日は正午~午後1時昼休憩
定休日 水曜(祝日の場合は、その翌日)、年末年始
URL http://www.denken-yuasa.sakura.ne.jp/jinburo/

2.北町茶屋いっぷく

町歩きの途中で、ふらっと立ち寄れるカフェ。丼やうどん、自家製カレーの他、カフェメニューも豊富。マスターのおすすめは「抹茶ぜんざい」(500円)。抹茶のほろ苦さと小豆の甘さが大人の女性に人気です。焼き餅か冷製の白玉を選べるのもポイント。
北町茶屋いっぷく「たまごごはんセット」(550円)。隣りの楠山鮮魚店で焼き魚や刺し身を買って、持ち込んでもOK

住所 湯浅町湯浅23
電話 0737(62)3300
営業時間 午前11時~午後6時
定休日 月曜(祝日の場合は、その翌日)

4.太田久助吟製(おおたきゅうすけぎんせい)

江戸末期、しょう油醸造業として創業し、戦後からは金山寺みそ一筋。仕込みから完成まで、全て夫婦2人の手作業。2~3カ月、慌てず、ゆっくりと自然発酵させ、手間暇かけて作られています。かむほどにコメのまろやかな甘味が口いっぱいに広がります。
太田久助吟製コメ、大豆、ナスなど、材料は全て国産品。代々受け継いだ味が守られています。金山寺みそ300g・690円

住所 湯浅町湯浅15
電話 0737(62)2623
営業時間 午前9時~午後6時
定休日 不定休

5.千山庵(せんざんあん)

北町通りに面した築150年を超える古民家を改装した1日1組限定の宿。土間や吹き抜け、天窓、低い天井など、当時の造りが残されており、湯浅の歴史や文化を感じながら、ゆったりとした時間が過ごせるのが魅力。夏にはもう1棟完成する予定。

千山庵(せんざんあん)1棟まるごと貸し切りの宿。宿泊棟は現在、2棟(8人用と6人用)。五右衛門風呂のような浴室や和紙でできた照明など趣あり

住所 湯浅町湯浅15
電話 0737(62)2623
営業時間 午前9時~午後6時
定休日 不定休

6.前田屋

梅農家が手掛ける、かけしょう油。和歌山発祥・特産に着目し、しょう油とかつお節、南高梅を独自の製法でブレンド。かつお節のうま味と、梅の酸味が合わさった上品な味わいが自慢です。白身の魚やイカの刺し身にぴったり。現在、土・日曜、祝日だけ営業。

前田屋昨年8月にオープン。試行錯誤の末、生み出された「和醤油」180ml・1200円

住所 湯浅町北町48
電話 0739(33)9522
営業時間 午前9時~午後5時
定休日 月~金曜 ※祝日除く
URL http://maedaya.crayonsite.net/

 

湯浅まちごと醤油博物館

同町では、地元の人たちの暮らしぶりを身近に感じてもらおうと、語り部の話を聞きながら、海山の幸を使った料理が味わえるツアーを、今月からスタートさせています(ツアーの運営は中紀バス)。

伝建地区を中心に、しょう油造りに使われていた蔵や歴史資料館が見学できる他、蔵や商家などを改装した3施設で、しょう油を使った懐石料理(全7品)が楽しめます。料理の監修は、ミシュランガイドの三つ星を7年連続で受賞している大阪北新地の料理店「弧柳(こりゅう)」の松尾慎太郎さん。四季折々の味覚を味わってみては。

他にも、里中満智子さんらマンガ家が所属する団体「マンガジャパン」と連携。マンガのキャラクターを描いたラッピングバスが町内を走ります。

名前 湯浅町役場※各施設に関する問い合わせ先
電話 0737(63)2525
営業時間 午前10時~午後4時※入館は無料
定休日 水曜(祝日の場合は、その翌日)

 

ツアーコース順

順序1 a 湯浅美味いもん蔵(集合)
順序2 b 岡正(料理2品)
順序3 c にしぐら(料理3品)
順序4 d 角長職人蔵(見学)
順序5 e 手造り醤油資料館(見学
順序6 f 立石茶屋(料理2品)

a.湯浅美味いもん蔵

湯浅美味いもん蔵 ツアーのスタート地点。地元の“うまいもん”がずらりと並ぶ他、2階には飲食店も。天気の良い日はテラスで食事ができます。オープンは4月下旬を予定。

b.岡正(おかしょう)

岡正(おかしょう) 江戸末期に建てられた建物で、元は「岡正」という屋号の酒屋でした。今は、観光案内所を兼ねた休憩所として活用されています。

c.にしぐら

にしぐら 太田久助吟製が、しょう油醸造業を営んでいたときに使用していた蔵。蔵内の柱には、しょう油造りの際の酵母菌が残っています。主に週末開館。

f.立石茶屋

立石茶屋  入口を入って奥へ進むと、壁一面に全国各地のしょう油がずらりとディスプレーされ、圧巻。「醤油味くらべ体験」(700円)も予定。

地元の旬の食材を使った全7品が楽しめます
地元の旬の食材を使った全7品が楽しめます

開催日 金・土・日曜、祝日
出発時間 午前10時、正午、午後2時
集合 湯浅美味いもん蔵※要予約、4月中は正午と午後2時の2回
料金 3000円
申し込み・問い合わせ 0738(24)1110 中紀バス観光社
ホームページ http://www.yuasa-for-yourtrip.com/
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