お城の動物園が100周年 これからもZOOっと一緒に

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子どもから年配者まで、幅広く親しまれている「和歌山公園動物園」。今年は100周年事業として和歌山市がさまざまな催しを企画。この機会に動物園の歴史に触れ、その魅力にもう一度迫ってみましょう。

公園改良の目玉として整備
全国でも先駆的な施設

あっちくん(ボリビアリスザル)

あっちくん(ボリビアリスザル)

〝お城の動物園〞と親しまれている「和歌山公園動物園」。和歌山市で育った人なら一度は訪れたことがあるのでは。和歌山城天守閣の南東に位置し、哺乳類や鳥類を中心に種107匹の動物が飼育されています(平成27年3月末日現在)。

私たちに身近な動物園のルーツは、今から100年前の大正4(1915)年に、和歌山市が立てた「和歌山公園改良計画」にさかのぼります。

和歌山市和歌山城整備企画課によると、「開園時期が分かる記録はありませんが、当時の資料や新聞記事をたどると、大正4年の和歌山公園改良事業計画に『動物の飼養』が含まれ、これにより誕生したのが、現在の動物園の原形」とのこと。計画は同年11月に着工、8年度中に完了していることも資料から伺えます。

同課の柳雄介さんは、「計画当初は〝動物園〞という言葉ではなく、飼養場や園舎と表現されていました。整備が進むと動物園という記載が見られるようになり、全国でも先駆的な例だったことが分かります」と説明。さらに「計画発表の時点で国内にあったのは上野動物園と京都市動物園、天王寺動物園の3園だけ。非常に目新しい娯楽施設だったと思います」とも。

左(オオフラミンゴ) 右(ホオジロカンムリヅル)

左(オオフラミンゴ)
右(ホオジロカンムリヅル)

また、現在でも城の中にある動物園としては全国的に珍しい存在。「誰でも立ち寄れ、親しまれる公園に整備することで城郭を残そうという意図があったのでは」と推測する柳さん。動物園は、そんな公園改良の目玉でもあったのです。

和歌山市は、動物園整備が始まった大正4年から今年が100年に当たるとし、記念事業を企画。ロゴマーク募集やパネル展示を皮切りに、12月まで数々のイベントを実施(下記参照)。「動物園の歴史に触れる機会になれば。また、今後どのような動物園を目指していくか、市民の皆さんと一緒に考えるきっかけにもしたい」と柳さんは話しています。

(ミーアキャット)

(ミーアキャット)

大正中期~昭和初期の動物園の様子 鳥や猿、熊がいたようです

大正中期~昭和初期の動物園の様子
鳥や猿、熊がいたようです

12月まで目が離せない!
今年の動物園はおもしろい

市民団体と協力して
記念イベントがキックオフ!

お城の動物園応援隊わかやまフレンZOOガイド お城の動物園を市民の目線で活性化させようと、平成20年に結成された市民グループ。動物好きな子どもたちも参加し、現在大人15人、ジュニア9人で活動しています

お城の動物園応援隊わかやまフレンZOOガイド
お城の動物園を市民の目線で活性化させようと、平成20年に結成された市民グループ。動物好きな子どもたちも参加し、現在大人15人、ジュニア9人で活動しています

和歌山市は、和歌山公園動物園の100周年記念事業として、市民団体と協力してさまざまなイベントを企画しています。すでに、お城の動物園応援隊「わかやまフレンZOO(フレンズー)ガイド」が、動物園のキャッチフレーズとロゴマークの募集をスタートしています(4月30日必着、詳細は下記参照)

作品は、5月5日(祝)の動物園イベントで掲示され、来園者たちが投票で選ぶ仕組みになっています(6日も投票できます)。見事1位を獲得したキャッチフレーズとロゴマークは、動物園公式のものとして、今後のPR活動などに使われます。あなたの作品が選ばれるかもしれません。お城の動物園をイメージして、応募してみませんか。

また、園内にいる動物から〝園長さん〞を選ぶ「園長選挙」を7月に実施。選ばれた園長は、今後動物園のPRに一役買うことに。新しい人気者が誕生しそうです。

例年、フレンZOOガイドが中心となる実行委員会で行っている「市民ZOOフェスティバル」(11月15日予定)も、今年は100周年を祝う特別バージョンに。

同フェスティバル実行委員会の事務局を務め、フレンZOOガイドのメンバーでもある島久美子さんは、「100周年の節目に、子どもたちも大人も思いっ切り楽しみながら、お城の動物園のこれからの100年をみんなで考えてみたいです。取り組みを通して、人も動物も、そして和歌山が元気になることを目指します」と、今年の活動に向けて意気込みを語ります。

身近にありすぎて、意外と気付かない地域の宝物。「何年ぶりだろう…」と、動物園に足を運ぶ機会がなくなった人も、散歩がてら出かけてみましょう。また違った動物園の魅力に出合えるかもしれません。

「お城の動物園」をイメージする
キャッチフレーズやロゴマークを考えてみよう!

市民に親しまれている「お城の動物園(和歌山公園動物園)」のキャッチフレーズ&ロゴマーク募集

キャッチフレーズ

応募は1人1点で15文字以内のもの

応募は郵送またはメールで!

氏名(ふりがな)、年齢、連絡先(〒住所、電話番号、メールアドレス)、職業(所属先または学校名、なければ「なし」)を明記。宛先は下記

ロゴマーク

応募は1人1点で、「和歌山お城の動物園」という文字を入れること。「和歌山」は漢字・平仮名・アルファベットのどれでも可。縮小して使用しても判別でき、モノクロで使用しても分かりやすいもの

応募要領

A4サイズで、JPG・PDF・AI形式どれかのデータで応募。ファイル名には応募者名を入れること

応募はメールで!

メールの本文には、氏名(ふりがな)、年齢、連絡先(〒住所、電話番号、メールアドレス)、職業(所属先または学校名、なければ「なし」)を明記。宛先は下記

締め切り 4月30日(木)必着
宛先 郵送
〒640-8331 和歌山市美園町5ノ5ノ3
麦の郷アートサポートセンターRAKU内
「わかやまフレンZOOガイド」
問い合わせ:073(427)3313(麦の郷内)
メール
info@friend-zoo.com
謝礼 採用された人には図書カード(僅少)
選定方法 5月5日と6日に動物園で行われる来場者による投票で決定(下記参照)

※応募は未発表のオリジナル作品であること、応募者本人が作成したもの。採用作品の著作権は、わかやまフレンZOOガイドに帰属。パンフレットやグッズなどに使用されます。また、応募者の個人情報は作品の審査および発表の範囲内で利用されます。同意の上応募を

記念イベント ~100周年キックオフ!~

記念パネル展示/4月30日(木)から

場所 童話園と水禽(すいきん)園の間、南北の通路

100年の歩みを古い写真や年表などを用いてパネル展示で紹介します。

お城の動物園について

入園料 無料
開園時間 午前9時~午後5時
休み 年中無休

5月5日(祝) 動物園イベント(参加無料)

時間 午後1時から

「お城の動物園キャッチフレーズ&ロゴマーク」投票

場所 水禽園内
時間 午後1時から※6日(休)も受け付け(午前9時半~午後4時半)

「キャッチフレーズ」と「ロゴマーク」の応募作品に、来園者が投票します。選ばれたキャッチフレーズは、今後お城の動物園をPRするために活用されます!

選ばれたキャッチフレーズとロゴマークは連休明けに発表!

お祝いメッセージ受け付け

場所 水禽園内
時間 午後1時から

動物園を訪れた人に100周年を祝うメッセージを書いてもらいます。集まったメッセージは、11月に予定されている「市民ZOOフェスティバル」でお披露目されます。

楽しい動物ガイド

場所 園内の動物前
時間 随時

お城の動物園応援隊「わかやまフレンZOOガイド」のメンバーが、来園者に動物の特徴などを解説します。ジュニアガイドたちも活躍します。

ツキノワグマ飼育舎公開 ~ベニーちゃんのお部屋に入ってみよう!~

場所 ベニーちゃんの飼育舎
時間 ①午後1時半 ②午後2時半

動物園の人気者・ベニーちゃんが冬眠していた飼育舎が再現されます。どんな部屋で寝ていたのかのぞくことができますよ。

ミニホースブラッシング体験 ~お馬さんナデナデたいむ~

場所 童話園のミニチュアホース前
時間 ①午後2時 ②午後3時

暖かくなってミニチュアホースたちの冬毛が抜けてくる時期。実際に触ってブラッシングしてみることができます。

動物園については、ホームページでも紹介されています
和歌山市(http://www.city.wakayama.wakayama.jp/)から「リンク集・関連団体」の「和歌山城」へ。または「お城の動物園」で検索を!

今年12月までのイベントスケジュール

7月 18日~20日 動物園の園長選挙投票日
かわいい動物たちの中から、動物園の代表“園長”を選ぶための選挙を実施。さて、どんな動物たちが立候補しているでしょう?だれが園長にふさわしいか、あなたの清き一票を!結果は20日に開票して発表されます
18日 水禽園「大・清・掃!」
水を抜いた水禽園に入って動物園の大掃除をします。飼育員さんたちと一緒に参加して、日ごろは外から見ている動物園の中をウオッチングできるチャンス!作業をボランティアで手伝って、心も晴れやか。
10月 竹燈夜(たけとうや)コラボイベント
「夜の動物園」
動物デザインの竹燈夜をつくるワークショップ
11月 市民ZOOフェスティバル~祝100周年~※15日予定

  • 市民からのお祝いメッセージ披露
  • 写真展
  • 動物園グッズ登場!
  • 動物アート
12月 動物園100周年記念シンポジウム
「未来の動物園を考えよう(仮称)」
そのほか 公式パンフレットの作成
動物園キレイ大作戦
和歌山大学と連携した勉強会などが随時行われる予定です

イベント情報を随時公開(わかやまフレンZOOガイドのホームページ)
http://friend-zoo.com

100周年のイベントや動物園について

問い合わせ 和歌山市和歌山城整備企画課
電話 073(435)1044

わかやまフレンZOOガイドの活動について

問い合わせ 川島さん
電話 090(7356)3116






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