アフターコロナのテレビ
リモートで大改革!?
いやぁ、まいった。リモートで企画会議を行ったのだが、どうにもうまくいかない。僕の狭い部屋の背景が映り込んだり、いつも下ネタを言う冗舌なプロデューサーは家族が側にいるから黙り込んだりと、慣れない空気だった。といっているようじゃ古い。今回の新型コロナで、多くの人が思い知らされただろう。「この仕事、家でもできる」ということに。番組でもそうだ。出演者は、わざわざスタジオへ来なくてもいい。1人っきりのスペースさえ用意すれば、すぐにできる。交通費削減、時間短縮と、良いこと尽くしだ。となれば、今まで交通費をケチっていた在阪局は、“お江戸のスタア”なんてのもリモートで呼べるかも。今後、5G通信網がより発達すれば、360度カメラで全身ホログラム出演なんてSFみたいなことも現実にできるだろう。でも、ふと考えれば、恐ろしいこともある。そうなれば自然と淘汰(とうた)されるのは、実力無き弱者たち。リモート会議が成立すれば、東京の売れっ子作家に売れっ子ディレクターだけで番組ができてしまう。うん、やはりリモートはこれ以上、反対だ。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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