イヤイヤ期はやるやる期 できなくてぐずるときは 助けを求める言葉を教える

イヤイヤ期には子どもの自我が強くなり、お母さんも困ったり、悩んだりすることが出てくるかもしれませんね。このころの子どもは、自分が「したい・できる」とイメージすることが実際には難しくてできないということに直面し、イライラをお母さんにぶつけることが増えます。これはわがままではなく、やる気と知能の発達の表れ。例えばボタンを留める、靴をはくという手順が、頭の中で上手にイメージできるようになったからこそ起こること。イヤイヤはイメージができていても、身体の発達が追いついていないため、実際にはできない、ということに対するジレンマなのです。

実はこんな時期が、助けを求める言葉を教える絶好のチャンス。「ほら貸しなさい、お母さんがするから」と取り上げてしまうのではなく「手伝って欲しい?」「お母さんが一緒にしてあげようか」と尋ねてあげてください。そうすることで、手を借りたいときはこう言えばいいのだと学ぶことができます。どう言えばいいのかが分かると、かんしゃくも減ります。

人に助けられてやり遂げる経験をたくさん積ませてあげましょう。その喜びが、やがて今度は自分が人を助ける思いやりの気持ちへとつながります。人に助けを求めることができる子は、人を助けられる子になるのです。優しさの発露にもなる「教えて」「手伝って」を言える子にしてあげましょう。イヤイヤ期を乗り切りやすくなるばかりではなく、きっと将来に渡って子どもの人間関係を豊かに彩るでしょう。

著者むらたますみ
キッズコーチングシニアトレーナー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

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