協会けんぽ健康のミカタvol.24「ジェネリックで薬代を節約健康保険料の引き下げにつながる」

新薬(先発医薬品)と同等の有効成分があると、国から認められた安価な薬「ジェネリック医薬品(後発医薬品)、以下=ジェネリック」。自己負担の軽減や医療費全体の削減のため、国は2020年9月までに使用割合80%と目標を定め、実現に向けて取り組んでいます。

全国健康保険協会(協会けんぽ)でも、2018年度から始まった健康保険料率に関する新たな制度「インセンティブ制度」の評価指標の一つに「ジェネリックの使用割合」を取り入れています。

インセンティブ制度とは、5つの指標の取り組み実績に応じて、全支部をランキング付け。上位過半数に入った支部にはインセンティブ(報奨金)が与えられ、健康保険料が引き下げられるという仕組みのこと。結果に応じて、2年後の保険料率に反映されます。

同協会和歌山支部の18年度の実績は全国28位で、インセンティブが付与されませんでした。中でも、ジェネリックの使用割合の順位は44位と、5つの指標の中でも最も順位が低くなっています(左上参照)。同支部の担当者は「順位を上げるためには、自身の健康保険料に関わってくることを多くの人に知ってもらい、ジェネリックの使用割合を上げることが不可欠。現在、和歌山支部の使用割合は7割を超え、普及が進んでいますので、ぜひご協力を願います」と話しています。ジェネリックについては和歌山支部ホームページで。

インセンティブ制度5つの評価指標
①特定健診等の実施率(全国17位)
②特定保健指導の実施率(同20位)
③特定保健指導対象者の減少率(同7位)
④医療機関への受診勧奨を受けた要治療者の医療機関受診率(同30位)
⑤ジェネリック医薬品の使用割合(同44位)

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