テレビのごちそうを演出する
三大要素“NYT”とは!?
1月も中旬、正月太りを減らそうとダイエットに勤(いそ)しんでいる人も多いだろう。そんな方には、ちと酷な“ごちそう”が今回のテーマ。テレビ業界には、ごちそうをおいしそうに撮る“三大要素・NYT”というのがある。決して、ニューヨークタイムズの略ではない。特に料理を紹介するインサート映像を見てもらえれば分かる。
一つ目の「N」は肉汁。ハンバーグ、ステーキなどにナイフを入れ、肉汁を出し旨味(うまみ)を表現する。次の「Y」は湯気。お鍋やラーメンなど、温かい料理は湯気と共に撮影し、その温度を表す。最後に「T」はトロトロ感。中華丼、グラタンなど、トロッとした料理を箸で持ち上げ、その質感を表現するのだ。他にも海産物の新鮮さを輝くように演出する「S=照明」や、冷たい物の「K=冷気」などを入れ、五大要素とする人もいる。いずれにせよ、これらの要素がないグルメは、視聴率も取れず、会議で敬遠されるのだ。ちなみに僕が喜ぶグルメの三大要素「S・S・S」は「すし・酒」そして「支払わない」。三つそろえばどこでも!
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
※次回は1月31日号に掲載
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