不動産にまつわる疑問に宅建協会が答えます①
空き家の査定から売却まで
信頼できる営業さんに依頼を
月末にお届けしている和歌山県宅地建物取引業協会のコラム。読者から質問を募り、広報啓発委員長の藪雅仁さんに答えてもらう新シリーズがスタート。1回目は、“実家の空き家問題”についてです。空き家を放置しておくと維持費がかかる一方、建物は傷んでいくばかり。売却を考えている人も多いのでは?
中古住宅は、想定している価格で売却できないことや、すべてが売れるわけではないことをご了承ください。その上で、査定から売却までの流れを説明します。
査定を依頼する業者は、全国規模の大手か地元の中小業者か迷うと思いますが、不動産には相場があり、的外れな価格になることはありません。数社に査定してもらって、信頼できる営業担当にお願いすると良いでしょう。
建物の傷みが激しい場合は、取り壊しを提案されるケースも。その費用を売り主、買い主のどちらが負担するかなどを加味した上で、売却価格が決定。金額に納得すれば、「媒介契約書」を結びます。買い主が見つかれば、「不動産売買契約書」を締結して、決済、引き渡しへと移ります。
このときに、必ず確認してほしいのが、手数料や経費を引いて、手元にいくら残るのか。売却して利益が出たら、不動産譲渡所得税や住民税がかかりますが、一定の要件を満たせば税制の優遇措置も。その他、登録免許税や仲介手数料も必要です。そのあたりのことを親身になって説明してくれるのが、“信頼できる営業さん”だといえます。
査定を依頼する前に、家の名義が亡くなった方のままの場合は、まずは相続登記を行ってくださいね。建物の状況確認、家の片付けもお忘れなく。
宅建協会への質問募集中
「隣の空き地の雑草が迷惑」「“敷金礼金0円”って借りても大丈夫?」など、家・土地に関する素朴な悩み・疑問を募集。質問内容と〒住所、氏名(ペンネーム)、年齢、電話番号を明記し、〒640-8557(住所不要)和歌山リビング新聞社「宅建質問」係まで。Eメール(living@waila.or.jp)受け付けます。
問い合わせ | 073(471)6000 |
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