放っておかないで 目の不調
- 2015/5/14
- コーナー
- ココロとカラダのSOS
瞳を大きく見せたり、黒目を茶色や青色に変えられるカラーコンタクトレンズ(カラコン)が大人気ですが、トラブルが多発しています。また、疲れ目やドライアイも気になります。今回は、目の健康について専門医に聞きました。
Q 人気のカラコン、つけていて問題はないのでしょうか。
A コンタクトは、視力補正でないオシャレ用のカラコンも、高度管理医療機器に指定されています。購入するときなど定期的な眼科受診と、正しい使い方を守ればトラブルは防げます。しかし、眼科を受診せずに装着している人が多く、カラコンによる目の病気が急増しています。
Q 目の病気って?
A 角膜が傷付き、そこにカビやアメーバなどの雑菌が入ったり、黒目の酸素欠乏、カラコンの色素が溶け出すなどが原因で、角膜炎、角膜浸潤、角膜びらんなどを患う人が多いです。最悪の場合、失明の可能性もあります。
Q 気を付けることは。
A 装着時間をできるだけ短くして、オシャレ用でも消毒や保管方法を正しく守りましょう。
Q 疲れ目やドライアイも気になります。
A パソコンやスマートフォンなどの明るい画面を見続ける機会が多くなった昨今。意識的にまばたきをしたり、1時間に1回程度、眼球を休めるよう心掛けててください。エアコンの風が直接、顔に当たらないようにするのも効果的です。
市販の目薬を使っても、症状が改善されないときは眼科を受診しましょう。健康診断で眼底検査などがあれば、自覚症状のない眼科疾患の早期発見になります。
取材協力 | 取材協力=日本赤十字社和歌山医療センター眼科部 |
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※次回は6月13日号掲載