気軽に立ち寄り、利用して!今秋は親子で博物館へ

触れる文化財(レプリカ)も並ぶ
興味をそそる工夫がたくさん

(左)「初めて来ました。歴史の勉強になります」と話し、塗り絵に集中する中学生 (右)「これは何かな?」などと話しをしながら、館内を一緒に回る親子

(左)「初めて来ました。歴史の勉強になります」と話し、塗り絵に集中する中学生
(右)「これは何かな?」などと話しをしながら、館内を一緒に回る親子


〝学びを深める場〞と位置づけられている博物館。子ども向けや観光に合わせた博物館もありますが、一般的に〝博物館〞と聞くと、重々しくて、堅いイメージを持ちがち。でも実際、足を踏み入れてみると、親子連れでも楽しめる展示がたくさん。興味をそそるような工夫が随所に散りばめられています。

「子どもから大人まで気軽に立ち寄り、利用してもらうのが博物館の役割り」と話すのは、和歌山県立博物館の学芸員・大河内智之さん。同館は、6年前から地元の学校や住民と連携し、3次元(3D)でできた仏像や能面のレプリカ、点字の解説文など、触れる文化財のレプリカを作成。〝誰もが楽しめる展示づくり〞は、教育や文化財の保護にも役立っています。

大人から子どもまで楽しめる展示

「蘆雪のふすま絵の全画面展示は42年ぶり」と話す袴田さん

「蘆雪のふすま絵の全画面展示は42年ぶり」と話す袴田さん


今年度は、夏の企画展で初の試みを実施。子ども向けに、展示作品を印刷した塗り絵コーナーを設け、作品を見ながら模写ができるような環境をつくりました。期間中、園児や小中学生が来館。展示と一緒に、塗り絵や模写を楽しみました。大河内さんは「〝小さな子どもが一緒でも気兼ねなく、展示を見れた〞という声をたくさんいただきました。今後も、博物館の新たな一面を出していければ」と話しています。

現在は、江戸時代に京都で活躍した画家・長沢蘆雪(ろせつ)の特別展「蘆雪潑刺(はつらつ)」が、11月23日(祝)まで開催中。草堂寺(白浜町富田)などに残された、びょうぶ絵やふすま絵など約200点が、前後期に分けて展示されます。

企画担当の学芸員・袴田舞さんは「今にも動きだしそうな動物や、隅に描かれた昆虫のかわいい姿など、親子で楽しんでもらえます」と笑顔。10月30日(日)と11月3日(祝)午後1時半から、袴田さんの展示解説もあり(申し込み不要、入館料必要)。詳細は同館へ。

問い合わせ 和歌山県立博物館
電話 073(436)8670

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 結果発表

交通安全キャンペーン2024 結果発表

おすすめ記事

  1. リビング和歌山3月30日号「遊びを通した心の栄養士 おもちゃコンサルタント」
    おもちゃの広場では、全国のおもちゃ美術館に展示されている国内外のおもちゃが並びます 山本記代さん…
  2. 日時 3月20日(水・祝)→26日(火) 10:00~18:30※最終日のみ16:00まで …
  3. 現在、新しい観光発信のプロジェクトとして注目を集めている「メタバース和歌山」。今回はその詳細に迫り…
  4. リビング和歌山3月16日号「ブーム拡大で専門店も増加中!春のおでかけにおにぎりを持って」
     “おにぎり”が、今ちょっとしたブーム。和歌山市内に専門店が増えてきました。行楽の春、お出かけのお…
  5. リビング和歌山3月9日号「地震災害、起こる前に対策を! 」
     日本は、揺れの原因となるプレートがせめぎあう場所に位置し、世界の中でも地震の多い国です。今後30…

電子新聞 最新号

  1. リビング和歌山3月30日号「遊びを通した心の栄養士 おもちゃコンサルタント」

    2024/3/28

    リビング和歌山3月30日号

    リビング和歌山3月30日号  乳幼児の心身の発達には、遊びが不可欠です。だからこそ、おもちゃはしっか…
バックナンバー
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/3/28

    2024年3月30日号
  2. 2024/3/21

    2024年3月23日号
  3. 2024/3/14

    2024年3月16日号
  4. 2024/3/7

    2024年3月9日号
  5. 2024/2/29

    2024年3月2日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る