秋の改編 フジテレビの復活への道筋はNHK?
この秋の改編(番組編成・出演者等の変更を行うこと)で、ゴールデン帯が23・1%とキー局の中で最も高い改編率だったフジテレビ。長く低迷しているフジが攻めの姿勢を打ち出している。しかし、先月の27時間テレビの視聴率が歴代最低記録(7・3%)をたたき出し、その未来はまだ暗雲が…。そんなフジの一筋の望みが、NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組だ。そのコンセプトは、5歳の少女チコちゃんが、あたり前過ぎる素朴な疑問を投げかけ、それをひもとく雑学番組。これが大当たりし、第34回ATP賞グランプリで「優秀賞」を受賞した。では、NHKの番組で、なぜフジが?というと、この番組のプロデューサーが、小松純也という人物。フジから子会社・共同テレビに出向しているフジの局員だ。こういったキー局の子会社が、他局の番組を作るというのはひんぱんにある。小松氏も、NHKやTBSなどで良質なコンテンツを提供。つまりNHKで話題になればなるほど、小松氏の株も上がり、フジへ好影響を及ぼすはず。その時期がいつなのかは今度、チコちゃんに聞いてみたい。
※次回は10月27日号に掲載
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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