紀ノ川流域の古墳文化から読み解く 特別展「岩橋千塚とその時代」

12月4日(日)まで、和歌山県立紀伊風土記の丘で開催中

翼を広げた鳥形埴輪

翼を広げた鳥形埴輪


特別史跡追加指定・大日山35号墳出土品重要文化財指定記念特別展「岩橋(いわせ)千塚とその時代~紀ノ川流域の古墳文化~」が、12月4日(日)まで、和歌山県立紀伊風土記の丘(和歌山市岩橋)で開催されています。

今年6月、国の特別史跡「岩橋千塚古墳」に、新たに「大谷山22号墳」「天王塚古墳」が追加指定。8月に、和歌山県内最大規模の前方後円墳「大日山35号墳」から出土した埴輪(はにわ)が、重要文化財に指定されました。同館学芸員の山本光俊さんは、「2つの指定を記念して開かれる同展では、馬具や須恵器、玉類、日本で初めて見つかった翼を広げた鳥形埴輪や両面人物埴輪をはじめとした、約1100点の展示物が並びます」と解説。古墳時代の中ごろに花開いた渡来文化と、中ごろから後半期までの人々の生活様式や社会の変化を読み解き、岩橋千塚が築かれた歴史的背景について学びます。

11月19日(土)、12月3日(土)各回午後1時~1時半、学芸員が展示を解説。同展の内容に沿った記念講演やセミナーもあり(下記参照)。

学芸員の山本光俊さん

学芸員の山本光俊さん

両面人物埴輪

両面人物埴輪

開館時間 午前9時~午後4時半(入館は4時まで)
入館料 特別展料金一般350円、大学生210円、高校生以下・65歳以上・障害者・県内在学の留学生は無料(証明書を提示)※11月19日、20日(日)は関西文化の日、11月22日(火)はふるさと誕生日で入館料が無料に
休館日 月曜(祝日の場合は翌日)、また、特別展終了後12月5日(月)~9日(金)は臨時休館
問い合わせ 和歌山県立紀伊風土記の丘
電話 073(471)6123

記念講演会

「群集墳の成立と展開」

講師:兵庫県立考古博物館館長・和田晴吾さん

日時 11月20日(日)午後1時半~3時
参加費 資料代100円
定員 70人(先着順)

特別展セミナー

「形象埴輪からみた紀伊の独自性」

講師:羽曳野市立人権文化センター・河内一浩さん

「畿内地域の群集墳形成過程よりみた古墳時代の集団組織原理」

講師:河内長野市教育委員会・太田宏明さん

日時 12月4日(日)午後1時半~3時半
参加費 資料代100円(別途入館料必要)
定員 30人(先着順)

参加希望者は和歌山県立紀伊風土記の丘へ申し込みを

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