高齢期を健康で快適に暮らす
住まいの改修ガイドライン策定
改修内容を検討・判断の参考として活用を
高齢者の多くが自宅での生活を望み、また長寿社会で退職後の暮らしが長期化している現在、住まいの断熱やバリアフリーが不十分だったり、維持管理が負担になったりすることも少なくありません。
そこで今年3月28日、国土交通省が「高齢者の健康で快適な暮らしのための住宅改修ガイドライン」を策定。高齢期の生活に適した住まいの改修のあり方を取りまとめました(表参照)。
改修を選択する前には、改修・建て替え・住み替えなどさまざまな手段について、高齢者とその家族が多面的に検討・判断することが必要。その上で、住まいの専門家などに相談し、情報整理と住宅の劣化や不具合を把握することが望ましいとされています。
ガイドラインでは、改修をする際に配慮すべき点を、①温熱環境②外出のしやすさ③トイレ・浴室の利用のしやすさ④日常生活空間の合理化⑤主要動線上のバリアフリー⑥設備の導入・更新⑦光・音・匂い・湿度など⑧余剰空間の活用の8項目に分け、効果や改修例を紹介しています。
同省は、高齢期を迎える居住者にとって、どのような住まいの備えが必要かを考えるチェックリスト、改修内容の検討や事業者と相談する際の参考資料としての活用をすすめています。
いつまでも健康で快適に過ごすため、早い段階から住まいの備えを検討してみては。
関連キーワード