和歌山の県立中高一貫校 県立 向陽中学校

豊かな人間性を育み、知性に磨きをかけ
スケールの大きな“地球市民”を目指す

 県内初の併設型中高一貫校として2004年に開校した向陽中学校。その歴史は1915年に創立された旧制海草中学校に始まります。100余年の伝統を背景に、「自彊不息(じきょうふそく、自ら努めてやまない)」「質実剛健」「文武両道」を校訓に、生徒の主体性を重視。活気あふれる校風で、生徒たちは中高6年間を通し、凡事徹底(当たり前のことを当たり前に)と学び、高め合う集団づくりを基盤として学校生活を送っています。

 同校の教育目標は「豊かな人間性と高い知性を持つ、スケールの大きな地球市民の育成」。国際社会に貢献できる真のリーダーの育成を目指し、理科・数学の確かな力と、国際化に対応できる実践的なコミュニケーション能力を培う教育環境を整えています。

夢中になれる環境を整備
6年間過ごす学友との絆も深まる

 授業時間は1時限70分で、標準より年間130時間多く実施。基礎を徹底するとともに、関心・意欲を喚起し、学び合いの中で思考力や表現力を鍛えます。高校教員による授業など中高が連携し、専門性を生かした指導も特徴。学習の柱は、理数の系統性を重視した「サイエンス」と、国際化や豊かな社会性を目指す「コミュニケーション」、そして、自然環境の調査や実験など体験を生かした課題探究型学習「環境」の3つのVIEW(ビュー)。その特色を最大限に生かして個性を伸ばし、さまざまな体験を通して、一人一人が「夢中になれるやりたいこと」を見つけられるような環境が整っています。

 2017年から5年間、文部科学省から「第3期SSH(スーパー・サイエンス・ハイスクール)」の指定を受け、中高一貫校ならではの理数教育プログラムの開発に取り組んでおり、主体性や国際性を兼ね備えた科学技術に強い人材の育成を目指しています。

 また、学校行事も充実。入学当初に行われる「交流合宿」では、6年間を共に過ごす学友との絆を深め、2年次の「体験学習合宿」では地球環境を実体験から学びます。3年次には「修学旅行」があり、酪農体験や班別行動などを通し、人・自然・社会と総合的に関わる実践力を体得します。  文化祭や体育大会は中高合同で行われ、生徒自身が企画運営して自治力を育む他、部活動は、体育系と文化系ともに豊かなスクールライフを彩ります。国際交流も盛んで、中学生も日本の文化や遊びなどを通して交流を深めています。

勉強も、部活も、行事も、楽しく充実した時間
学年の枠を超えて切磋琢磨(せっさたくま)しながら成長し合う

 生徒のほとんどがクラブに所属している向陽中。勉強や部活、学校行事など、学年の枠を超えて切磋琢磨し、成長し合える環境が整っています。「常に自己ベストを目指して、お互い良い点や改善点を伝え合っています」と、話すのは陸上部の廣田結子さん。取り組む種目・四種競技は、先輩から楽しさを教えてもらったと言い、「みんな勉強もがんばっていて。私も刺激を受け、勉強が楽しくなりました」と笑顔。9月まで家庭部も兼ねており、部員全員で各教室の扇風機カバーを手作りして贈ったこともいい思い出に。

 体育委員長を務める小川恭佑くんは、責任感が強く、リーダー的存在。所属するサッカー部では副キャプテンとして、キャプテンをサポートしています。「個性的で豊かな発想や考えを持っている人が多く、仲間から学ぶことがたくさん。授業を通して自分の好きな分野が分かり、将来の目標も定まってきました」と充実した様子。12月には和歌山市中学校駅伝競争大会を控え、練習に励んでいます。

 音楽好きで、仲間とお気に入りのアーティストの話に花を咲かせるのは大浦侑季さん。吹奏楽部に所属し、オーボエを担当。「初めてのコンサートで長いソロを任されました。すごく大変だったけれど、本番でうまくできたとき、先輩に褒められたのがうれしくて」と振り返ります。そのときの経験は今、後輩へのアドバイスやエール、そして勉強も部活もがんばる意欲へとつながっています。

 「学年80人、仲が良く、結束力があります」と話す3人。互いを認め、高め合うことが社会で生きる力を育んでいます。

 

県立 向陽 中学校

名称
県立 向陽 中学校
住所 〒640-8323 和歌山市太田127
電話番号 073(471)0070
HP

http://www.koyo-h.wakayama-c.ed.jp/koyojhs/remove/index.htm

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