FPが教える「住まいにまつわるお金の基礎知識②」
憧れから現実のマイホームへ
“買える家”の価格を算出

年収、家賃から返済できる金額を

垣由起さん。金融庁・日本銀行「2017年度金融知識普及功績者」に選定

これから家づくりを始める人向けに、独立系FP(ファイナンシャル・プランナー)会社「アドバンス・コミュニケーションズ」(和歌山市十二番丁)の協力を得て、「住まいにまつわるお金の基礎知識」をシリーズでお届け。2回目のテーマは、「買える家の価格を算出」。アドバイザーはFPの垣由起さんです。

 具体的な資金計画を立てるために、まずは物件を見に行きましょう。「前回、実際に住めるのは“身の丈に合ったおうち”と言いましたが、とうてい手が出ない高級住宅から、一般的な建売住宅、手ごろな中古住宅まで、一通り見ることをおすすめします」と垣さん。今は住まいに対する価値観が変わり、“マイホーム=新築を建てる”の時代ではなく、選択の幅が広がっています。 

 では、いくらの家が買えるのか、考えていきましょう。垣さんは、「年収から計算する方法と、毎月支払っている家賃から算出する方法があります」と説明します。年収は、毎月の可処分所得(手取り)から、返済できる金額を出して逆算。家賃で考える場合は、「毎月の家賃=住宅ローンの返済額」として計算します。その家賃に会社の「家賃補助」が含まれている場合、補助分を含むか含まないかはその家庭の懐事情次第。「それ相応の頭金が準備できれば別ですが、補助を含めた額で考えないと、現実問題としてマイホームは難しい場合が多い」と指摘。そして、こう続けます。「年収、家賃どちらで計算するにしても、覚えておいてほしいのが、共働きであっても、夫婦2人の収入を足してその額を考えないでほしいということ。もし、どちらかが事故や病気で働けなくなったら…破綻してしまいます」と。“ダブルインカム”で余裕がある家庭は、“入り口”で無理をするのではなく、繰り上げ返済に。

 さてさて、あなたが買えるおうちの価格は? “欲しい家”と“買える家”にはギャップがあるかもしれませんが、昨今、中古住宅をセルフリノベーションして暮らす人もいれば、老後を考えて平屋に移り住む“子育て終了世代”もいます。見て買える建売住宅も若い夫婦に人気だそうで、その価値観は人それぞれ。手法を考えれば少ない予算でも“理想の家”に!

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