NHK大河最後の砦(とりで)
「真田丸」の意外な弱点とは! ?
「龍馬伝」以降、5作連続で平均視聴率20%を下回っている大河ドラマ。特に昨年の「花燃ゆ」は、話が軽い、主人公の知名度が低い、と散々だった。そこでNHKは過去の栄光を取り戻すべく、今年の「真田丸」へ盤石の体制で挑む。主人公・真田信繁
(幸村)の知名度は申し分なし。ゲームのキャラクターなどで女性層の支持もある。主役の堺雅人は、大ヒットドラマ「半沢直樹」で男性層の認知も抜群で、脇を固める俳優陣も豪華。また信繁は信州出身ながら、和歌山、大阪にもゆかりのある人物。物語の舞台が関東から関西と広範囲で、多くの地元視聴者が見込める。さらに合戦の様子などゲーム会社とタイアップし、フルCGで迫力ある演出も。絶対こけられない、まさに大河〝最後の砦〞。ただ、この砦に唯一の弱点が。それは脚本を手掛ける希代のヒットメーカー・三谷幸喜。昨年、自身の監督作「ギャラクシー街道」が大コケしたのだ。僕も見たが、良くも悪くも三谷節のピントがずれていた。そのピントを修正し、真田丸は裏番組「イッテQ」を倒せるのか、〝三谷の乱〞に注目だ。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
文:岡内義人
読売テレビ「す・またん」「かんさい情報ネットten.」「土曜はダメよ」、ABCラジオ「桑原征平粋も甘いも」などの番組構成を担当中。
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