「金利タイプ」と「返済方法」を選択
マイホームを建てるとき、住宅ローンを組む人がほとんどではないでしょうか。シリーズ8回目は、家づくりの知識や情報を無料で提供する「注文住宅の相談窓口 和歌山店」(和歌山市小雑賀)の店長・藤岡達史さんが、住宅ローンの基礎知識を解説します。
金融機関から融資を受ける住宅ローンは、マイホームの購入資金や建築費などに充てることができます。ローンを利用するときには、「金利タイプ」と「返済方法」を選択。ちなみに「金利」とは、借りたお金(元金)に対して、支払う利息の割合のことを指します。
金利タイプは大きく分けて、「変動型」と「固定型」の2種類があります。「『変動型』は、通常、半年ごとに金利が、5年ごとに返済額が見直されるタイプ。一方、『固定型』は融資実行時や借入申込時に金利が固定されます」と、藤岡さんはその違いを説明します。「変動型は固定型より低金利なのが魅力ですが、金利の変動によって返済額が変わるので、返済計画がしにくい面も」とも。ちなみに固定期間選択型もあり、こちらは最初に5年や10年など期間を選択でき、その間は固定型に、その後は固定か変動かを選べます。
返済方法は、元金と利息の割合を調整して毎回の返済額を一定にする「元利均等返済」と、元金を返済期間で割り、各回の元金にかかる利息を足す「元金均等返済」の2種類。「『元利均等返済』は、月々の返済額が決まっているので、返済計画が立てやすいです。『元金均等返済』は、最初は返済額が高いですが、元金が早く減る分、利息も早く減り、総返済額を少なくできるなど、それぞれのメリットがあります」
「“借りられる額”と“無理なく返せる額”は大きく異なります」と、藤岡さんは最後にアドバイス。「無理のない資金計画を立てて、夢のマイホームを実現してくださいね」と話していました。

「ライフスタイルに合った資金計画を無料で提案しています」と藤岡店長
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