志望校合格への第一歩
夏休み、どう過ごす?

各学校が学校説明会や授業見学・体験をスタートさせ、受験生も本格的に進路を意識しはじめる時期。「夏を制するものは受験を制する」といわれるほど、まとまった勉強時間を確保できる夏休みの過ごし方が、合格への大切なカギとなります。この夏をどう過ごすか、今一度考えませんか。

親子でできることを考えよう
自己肯定感を高めて受験に向かう

自己肯定感という言葉、知っていますか? 子どもたちの学びにおいて、この自己肯定感がとても大切。モチベーションを上げ、満足感を持って勉強に取り組めるように、親子で考えてみませんか。

失敗しても諦めずにチャレンジ
目標に向かって努力できる

「プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー」や「認定エグゼクティブ・コーチ」などの資格をもち、企業の人材育成やコーチング分野で活躍。ニューロード代表取締役、リビングカルチャー倶楽部講師

「プロフェッショナル・キャリア・カウンセラー」や「認定エグゼクティブ・コーチ」などの資格をもち、企業の人材育成やコーチング分野で活躍。ニューロード代表取締役、リビングカルチャー倶楽部講師

「コロナ禍で受験生たちも大変だと思うのですが、こんな日常だからこそ“我慢する力”が身に付いています。日々経験することに一つも無駄なことはありません。必ず何か力を身に付け、日々成長しているんですよ」と話すのは、北川祐子さん。こうして、何でもない日常も、自分自身にとって“よかった”と感じられるのは、自己肯定感があるから。日本人って控えめで「自分なんて」と思う人が多い中、自分自身の価値を認め、大切に思う「自己肯定感」を持つことが大切だと説明します。

最近、この「自己肯定感」という言葉がよく聞かれるますが、北川さんは十数年前からキャリアカウンセリングや子育てコーチングに“自己肯定感を持つこと”を提唱してきました。

「自己肯定感を持つということは、長所や短所も含めて自分自身を認めて受け入れられるということ。それは、失敗を恐れずにチャレンジする気持ちや、どんなことにも前向きになれる姿勢につながります。受験勉強においても、“自分なんて”“どうせやってもダメ”とマイナス思考で取り組むのとでは、ずいぶん違いがあります」と北川さん。

では、自己肯定感を持つには、どんなことが必要なのでしょうか? 「“こんな点数じゃダメじゃない”“もっと勉強しないと成績が伸びないわよ”“もっとがんばらないと合格できないわよ”…。こんなふうに子どもに“ダメ、ダメ”を繰り返していませんか? 否定ばかりを繰り返していると自己肯定感を育めません」と、北川さんは投げかけます。

例えば、毎日遅くまで塾で勉強をして帰って来る子どもに、「今日もがんばったね」「おつかれさま」と声をかけてあげること。親というのは、子どものできなかったことや欠点ばかりを指摘しがち。でも、子どもの良さやできることを言葉にして伝えることで、子どもは自分自身が認められていると感じることができ、その積み重ねが自己肯定感を育むとのこと。そのほか、親が心がけたい行動や態度を左記にまとめました。

子ども本人が目的意識をもって
親は見守る姿勢を忘れないで

「忘れてはいけないのは、受験をするのは子ども自身だということ。本人が主体的に目的意識を持つことが大切です。そのためには、普段の生活で、子ども自身が自分の将来像を描けるような会話ややり取りが必要だと思います」と、北川さんはアドバイス。〝親に言われた、先生に言われたから受験する〟、これでは本人に目的意識があるとはいえません。何のために受験するのか、どんな大人になりたいか、親は日ごろから意識して子どもと話すことを心がけておくことが必要でしょう。

そして、子どもの話に耳を傾けてほしいと、北川さんは言います。「子どもは自分の悩みを親に話さないものですが、〝今日はどうだった?〟〝何か話したいことはない?〟と声をかけ、いつでも話を聞くよという姿勢を子どもに見せてあげてほしいのです。成績が上がったとか下がったとか…親は子どもを〝見張る〟のではなくて〝見守る〟こと。心がけてみてください」と。

最後に北川さんは、親も自己肯定感を高めることが大切だと伝えます。自分自身が価値ある存在だと感じられているか、この機会に親子で考えてみましょう。

自分を大切にできる子に

がんばっていることを認めて、言葉にしましょう
「今日は勉強がんばったね」「遅くまでお疲れさま」。そんな言葉がけを大切に

ありのままのあなたが大切だと伝えましょう
「失敗しても大丈夫」「あなたがやった結果でパパとママも満足よ」「どんなあなたでも大事に思っているよ」。ときには、そんな思いを言葉にして伝えることが大切です

■ポイント 物事には2つの側面があります。
例えば…
神経質な性格 ▶ とても細やか
物を譲らない ▶ 望みを表現できる
協調性がない ▶ 行動力がある
気が弱い ▶ 優しさがある
意思が弱い ▶ 柔軟性がある
人の目が気になる ▶ 他人に思慮できる
▶子どもの“よくないこと”に目を向けるのでなく、“良さ”を見てあげましょう

人と比べない

子どもと誰かを比べることはタブーです
「〇〇君はこのテストで満点だったそうだよ」「〇〇ちゃんは運動もできるし、成績もいいね」「みんなはこうしてるのよ」と、誰かと比較して子どもを評価しないように。自信をなくして自己肯定感が育ちません
▶「あなたは、あなたよ」と子どもの個性を認めましょう。

自分との約束を守る

簡単なことで構わないので、毎日やることの目標を立て
達成できるようにしましょう
例えば…
玄関の靴をそろえる/食後の食器を片付ける/宿題・課題を済ませてから遊ぶ/毎朝、部屋の掃除をする
子どもの年齢に合わせて、簡単なことでも毎日「できる」ことを積み重ねることが大切。「今日もできた!」を繰り返すことで「できる自分」が身につき、やがて自分に自信が感じられるようになります

行動した結果は、成長と成功しかない

驚きの合格率!!生徒・保護者・塾の努力の結晶です。

ちゃぁるず

子育てママ応援スペシャルちゃあるず2019年3月16日号

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