《第5回 第二次上田合戦》真田軍が徳川の大軍を翻弄 その悲しい結末とは

幸村部

2度目の徳川との戦い
真田の戦略が再び光る

「上田城と桜」春になれば、約1000本もの桜が咲き誇る上田城。2度の大軍を退けた勇姿をたたえるかのような美しさです。また、4月8日(水)~19日(日)は「上田城千本桜まつり」が開催されます長野県上田市二の丸☎0268(23)5408上田市観光課

「上田城と桜」春になれば、約1000本もの桜が咲き誇る上田城。2度の大軍を退けた勇姿をたたえるかのような美しさです。また、4月8日(水)~19日(日)は「上田城千本桜まつり」が開催されます
長野県上田市二の丸
0268(23)5408上田市観光課

真田昌幸・幸村の父子は石田三成に、そして幸村の兄である信幸は徳川につくことを決めた慶長5年(1600年)。親子でありながら3人はこの場で敵同士となりました。昌幸側は急いで上田城へと戻り戦に備え、信幸は徳川家康の息子、徳川秀忠の陣に加わり、名を信之と改め決別の意を表したといわれています。

そして、関ヶ原の戦いとともに、第二次上田合戦が勃発。関ヶ原に向かう途中の秀忠は上田城にいる昌幸と連絡を取り、数日かけて降伏を迫りました。最初は降伏するかに見えた昌幸が一転して戦う構えをとったため秀忠は怒り、全軍を上田城に向かわせます。実はこの時点で関ヶ原へ向かうのが予定より遅れており、初陣で手柄を上げたいと考える秀忠の足止めをするために、あえて挑発したようです。

今回も徳川軍が約3万8000、対する真田軍はわずか3000〜5000と数では圧倒的に不利。しかし、第一次上田合戦と同様に昌幸の策略がさえ渡ります。昌幸と幸村が自ら城外へ躍り出て敵軍を引きつけ、相手が川を越えて城壁の近くまで追って来ると一斉に攻撃。同時に城門の横にある林に忍ばせておいた兵が側面を突き、混乱した徳川軍は後退。しかし川の上流にある堤防が破壊され増水したため、溺れる兵が続出したとのこと。

慌てて全軍を撤退した秀忠でしたが、時すでに遅し。関ヶ原の戦いは終わっており、父の家康は激怒。しばらく面会を許さなかったといいます。

死罪の命を受けた昌幸・幸村
それを救ったある人物とは

「真田氏本城跡」上田へ本城を移すまで使われていた山城跡。幸村の祖父、幸隆の時代に使われていたといわれ、真田の原点がうかがえます。長野県上田市真田町長5029ノ3☎0268(72)4330真田地域自治センター 産業観光課

「真田氏本城跡」上田へ本城を移すまで使われていた山城跡。幸村の祖父、幸隆の時代に使われていたといわれ、真田の原点がうかがえます。
長野県上田市真田町長5029ノ3
0268(72)4330真田地域自治センター 産業観光課

こうして真田軍は2度も徳川軍を翻弄(ほんろう)しましたが、関ヶ原の戦いでは徳川軍率いる東軍が勝利。上田城での活躍もむなしく、昌幸と幸村を死罪にせよとの命が家康から下ります。

この絶体絶命の危機を救ったのが、兄の信之です。彼は妻の父であり、家康の重臣として名高い本多忠勝にすがり、2人の助命を嘆願します。その際、「2人を死罪にするのなら、私にも切腹を申し付けください」と迫ったという話も残っているほどです。

そのかいあって2人は死罪をまぬがれ、高野山へ追放されるにとどまりました。このとき昌幸は54歳、そして幸村は34歳。ここから私たちの住む和歌山県とのつながりが生まれるのです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

大人リビング

関連キーワード

フィッツミー和歌山店
健康クラブ
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

今週のリビング新聞

  1. 堀川 雅和さん
    趣味は? サーフィンとアウトドアでBBQ、そして旅行。この夏は、6歳の長男が波乗りデビュー…
  2. 和歌山ハピネス花倶楽部(くらぶ)&山の幸染め会主催の「山の幸染め&押し花作品展」が、10月…
  3. イラストの、組体操の演技に名前をつけなさい
    漫画家マエオカテツヤさんがお題を出題 子どもたちの自由な発想を紹介し、ツッコミます。 ★…
  4. ワルンバリ
    ジャワ島スラバヤ市出身のシェフが作る本格インドネシア料理店「ワルンバリ」。手づくりのサン…
  5. 和歌の浦歴史講座「丹生都比売(にうつひめ)神社から玉津島への渡御・浜降り(はまくだり)神事…

電子新聞 最新号

  1. リビング和歌山10月20日号

    2018/10/18

    リビング和歌山 2018年10月20日号

    リビング和歌山 2018年10月20日号 芸術の秋! 最近注目を集めている「臨床美術」を紹介します。…
バックナンバー

おすすめ記事

  1. リビング和歌山10月20日号
     芸術の秋! 最近注目を集めている「臨床美術」を紹介します。“絵を描くのは苦手”と思っている人も、…
  2. リビング和歌山10月13日号
     狙われています! 主婦や子育て中のママを誘う“副業”にまつわる悪質商法。スマホが主流となった昨今…
  3. 上段㊧から中尾比呂人さん、齊藤尚輝さん、藤本多敬さん、下段㊧から近藤忠仁さん、西川聖哲さん
    和歌山大学クリエプロジェクト「防災のつどぴ」が発足 災害から生き抜くために、自分たちができることは…
  4. 常備灯「ここだよライトS」(3人) コンセントに差し込んでおく充電式。地震や停電が起こると自動的に点…
  5. リビング和歌山10月6日号
     和歌山県で生まれた、平安時代の歌人・西行。松尾芭蕉をはじめ、多くの人に影響を与え、死後、数々の伝…
フィッツミー和歌山店
健康クラブ
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園
このエントリーをはてなブックマークに追加
ページ上部へ戻る