10月はピンクリボン月間 大切な人の「想い」とともに 〜清水健さん独占インタビュー〜

〝シミケン〞の愛称で親しまれていた元読売テレビアナウンサーの清水健さん。2015年2月に乳がんで愛妻を亡くし、現在は、「清水健基金」の代表理事という立場で、講演活動を行っています。10月は「ピンクリボン月間」。その啓発として、清水さんに「想い」を語ってもらいました。講演会も開催します。

妻の闘病中に感じた悔しさから
「清水健基金」を通じて支援を

夕方のワイド番組「かんさい情報ネットten.」で、清水健さんを見るのを楽しみにしていた主婦たちに衝撃が走ったのは、2016年の年末のこと。17年1月末日をもって読売テレビを退社し、「清水健基金」を通じて、がんの撲滅やがん患者の入院施設を支援する活動に専念することが発表されました。

妻・奈緒さんに乳がんが見つかったのは妊娠直後。病と闘いながら長男を出産し、29歳の若さでこの世を去りました。その奮闘は清水さんの手記『112日間のママ』(小学館)に記されています。

「基金は、妻の闘病中から感じていたことがあってつくりました。病気と闘っている妻と生まれたばかりの息子が一緒に入院できる施設ってほとんどないんですよね。それが当たり前のことなのかもしれないけれど、僕の中では悔しいことで…」と唇をかみしめます。

「僕には病気を治すことはできません。でも、僕が伝えることでより多くの人に伝わることがあれば、そして、まだまだ行政の手が行き届いていないところに支援できればと思い、今はマイク1本を持ってステージに立っています」

下記では清水さんの「想い」を一問一答形式で掲載。10月15日(日)の講演会の詳細も記載しています。

「想い」を一問一答で

≪プロフィル≫
1976年大阪府堺市生まれ。中央大学文学部卒業後、2001年に読売テレビに入社。「あさパラ!」「どっちの料理ショー」などの情報バラエティー番組に出演。2009年からは夕方の報道番組「かんさい情報ネットten.」の担当となり、メーンキャスターを務める。2013年にスタイリストだった奈緒さんと結婚、2014年に長男が誕生。2015年妻・奈緒さんが乳がんのため逝去(享年29)。今年1月読売テレビを退社

活躍の場はテレビから講演会へと
“一緒の時間を共有”することを大切に


妻・奈緒さんの1周忌にあたる2016年2月に、『112日間のママ』を出版。その印税をもとに同年4月に『清水健基金』を設立し、読売テレビ在職中は、土・日曜を使って講演活動を展開。退社後は、多い月は2日に一度のペースで全国を駆け巡り、講演回数は100回を超えています。

―まずはじめに、手記を出版した「想い」を聞かせてください。

清水「奈緒ががんばった証しを作りたかったんです。そして、まだ生き続けているんだということを伝えたかった。しかし、一つ一つ思い出して文字に起こす作業は、本当に辛くて…。息子に将来、『これがお前のママなんだ』と見せることができるものができたのかなって思っています。第2弾の手記『笑顔のママと僕と息子の973日間』も、奈緒の32回目の月命日にあたる10月11日に出版します」

―アナウンサーを辞め、講演活動に専念されるに至った「想い」も話してもらえますか。

清水「育児、キャスター、講演と僕にとってはどれも削れないこと。すべてを全力でこなすということで、自分自身に負担をかけすぎていたのかもしれません。今思うと自分の中から笑顔が消えていたんですよね」―講演会ではどのように「想い」を伝えていますか。

―講演会ではどのように「想い」を伝えていますか。

清水「皆さんと一緒の時間を共有するということを大事にしています。それぞれに悲しみがあって、悔しさがあって、でも、1人じゃないんだからみんなで泣いて、笑いましょう。そして、愛する人、大切な人を抱きしめましょうと。もしかしたら大切な人は近くにいないかもしれないけれど、その人のことをふと思い浮かべる瞬間を皆さんと共有できれば、僕が舞台に立っている意味があるのかなって思っています」

―逆に講演会で「想い」を受け取ることはありますか?

清水「キャスター時代は視聴者の代表であり続けたいという思いでずっとやってきましたし、さまざまな現場にも足を運びました。ですが、会場で実際に皆さんにお会いすると、こんなにも“今”と闘っている人がいるんだということを実感します。『清水大丈夫か?』って皆さんが心配してくれているのも伝わってきます」

講演も育児も全力投球
自分のことより今しかできないことを


―これまで和歌山で講演したことは?

清水「和歌山の方々は温かく、すでに20回近く呼んでいただいています。少子高齢化が叫ばれる中、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、子ども…とみんなの距離が近く、自分自身や大切な人のことを考えるコミュニティーがしっかりできているんだろうなと感じます」

―各地で講演をこなす傍ら、子どもとの時間を大切にされています。

清水「子育ては全部が大変。イヤイヤ期が終わり、今は『これ何?』攻撃中(笑)。完全に振り回されていますが、僕が絶対に守らないといけないのは子どもの笑顔。家族や仲間のサポートがあり、応援してくださる皆さんがいて、育児ができています」

―忙しい日常の中で、清水さん自身、息を抜ける瞬間は?

清水「息子を抱っこしているときとか、手をつないでいるときって言うと、格好いいのでしょうが…。実は今もまだそれができていない自分がいるんですよね。毎日ピリピリとしていて…。でも、今しかできないことがいっぱいあって、走り続けているのが僕なのかもしれません」

―10月はピンクリボン月間。だからこそ伝えたい「想い」を最後に。

清水「病に時期はありませんが、やはり10月は、『ピンクリボン』ということにこだわって忙しくさせていただいています。乳がんについては今は怖い病気ではありません。とはいっても現実問題として僕の横に妻はいません。それを防ぐためにできることが、『大切な人を“想う”こと』『今を考えること』です」


日時 10月15日(日)
午後2時~3時(開場1時)
※講演後、書籍販売やサイン会・撮影会あり
会場 和歌山県民文化会館小ホール
定員 328人(車椅子席あり)
参加費 無料
申し込み方法 ハガキ、ファクス、Eメールで応募してください。住所、氏名、電話番号、参加人数(1通で2人まで)、年齢(参加者全員)、車椅子で来場の人はその旨を明記して
【ハガキ】〒640-8557(住所不要)
和歌山リビング新聞社「清水健講演会」係
【ファクス】073(428)3421「清水健講演会」係
【Eメール】件名に「清水健講演会」と記載して
living@waila.or.jp
※電話での受け付けはいたしません
応募締め切り ハガキは10月6日(金)必着、ファクス・Eメールは10月6日(金)午後6時まで。応募多数の場合は抽選、参加者には案内状を送付します
(10月7日発送予定)
※1通で2人まで応募できますが、ハガキ、ファクス、Eメールのどれかで1人1通とし、重複応募は1通だけ有効といたします。1人でも多くの人に参加いただけるよう、未就学児は保護者の膝の上で聴講いただきますよう、ご協力をお願いします
問い合わせ 073(428)0281
和歌山リビング新聞社(月〜金曜午前9時半〜午後6時半)

主催:リビングソーシャルプロジェクト
主管:和歌山リビング新聞社
後援:和歌山県医師会、和歌山県薬剤師会、和歌山県看護協会、和歌山県病院協会



『笑顔のママと僕と息子の973日間
シングルファーザーは今日も奮闘中』
(発行=小学館、四六判並製ワイド208ページ)
読売テレビの退社を決断し、前を向いて歩き始めるまでの973日間を綴った手記第2弾が10月11日(水)に発売(1404円)。


必要な医療サービスが、必要とする人々に行き渡り、心身ともに豊かな生活が実現されることを目的に2016年4月に設立。出版物、講演などの収益を入院施設の充実、がん撲滅、難病対策などに取り組む団体や個人の事業へ「寄付」として「想い」を届けています。

問い合わせ 清水健基金事務局(月〜金曜午前10時〜午後6時)
電話 06(7162)2959
メール otoiawase@shimizu-fund.com
ホームページ http://清水健基金.com/index.html



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