新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信
岩出市地域おこし協力隊着任

リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」

 JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“まちを変えよう”“まちが変わろう”という動きが生まれています。そんな「いわでのいま」に着目してみました。

岩出市地域おこし協力隊の清水阿紀子さんとイメージキャラクター・そうへいちゃん

11月4日に着任式が行われ、中芝正幸市長、産業振興課の職員と

少子高齢化で定住人口が減少
地域課題に向き合う新たな担い手

 今年11月1日、岩出市が公募していた市初の地域おこし協力隊に、奈良県香芝市出身、大阪府守口市で経営コンサルタントとして活動していた清水阿紀子さんが着任しました。

岩出市は、大阪方面へのアクセスが良く、県内の市町村では比較的若い世帯が多く暮らしています。しかし、少子高齢化に加え、就職・進学を機に離れる若年層が後を絶たず、定住人口の減少は避けられない課題。そうした中、市はまちの活性化には、観光やレジャーで訪れる交流人口の拡大が必要不可欠ととらえ、取り組みを進めています。

清水さんに与えられたミッションは、新しい観光コンテンツを生み出し発信すること。「ドライブと温泉が好きで、2カ月に一度くらいのペースで和歌山県には来ていました。でも、岩出市は通過点で…。今回の募集で改めて知ったまちですが、手と足と頭を動かして、市の隅々まで見て回り魅力を発掘していきたい」と意気込みを見せます。

生活密着型のまちの観光資源
根來寺の歴史、文化、芸術と食

岩出市といえば、幹線道路に商業施設や飲食チェーンが集積し、近年は“ラーメン激戦区”としても注目を浴びる、生活密着型のまちとして発展。大阪から移住してきて約1カ月の清水さんも、「生活に必要なものがすべてそろった住みやすいまち」と印象を述べます。

一方で、市はこれまで、国宝や重要文化財を多数有する根來寺を中心に、その周辺を観光拠点と位置付け、自然、歴史、伝統文化、芸術を軸にした観光誘客を推進してきました。2015年に京奈和自動車道の岩出根来ICが開通した後、17年に「道の駅ねごろ歴史の丘」を整備。また、昨今は「食」もその要素に加え、地元産のフルーツを使った「道の駅スイーツ」や地域の飲食店の名物グルメを集めた「岩出食と観光のフェスタ」を24年秋に初開催。県外のイベントでもPRしています。

しかし、観光地として世界的に有名な高野山や熊野古道、ミカンやカキなど収穫量日本一を誇る地域と比べると、岩出市の魅力を十分に伝えきれていないのが実情です。

岩出駅前活性化事業が始動
来年5月に観光案内所が完成

そこで、次なる一手として、かつて旧市街地としてにぎわっていたJR岩出駅前を市の玄関口として機能させ、根来地域へのアクセスを強化する「岩出駅前活性化事業」に着手。行政、観光・交通事業者、商工業者、地域住民らによるプロジェクトチームを結成し、検討会議を重ねています。

その核となるのが、来年5月に完成予定の観光案内所兼バス待機所。公民館の隣に建設中で、「地域のリビングルーム」をコンセプトに掲げます。岩出市産業振興課の下有以(しも・ゆい)さんは、「観光客と地域の人がつながる場所として、また、ネット検索では出合えない地元ならではの情報が入手できる案内所にするために、私たちには見慣れたまちの魅力を新たな視点で見つけ、伝えてくれる人を迎え入れたかったんです」と説明します。

清水さんの任期は最長3年。“岩出の観光コンシェルジュ”としての活躍が期待されます。

岩出市観光案内所の完成予想パース

「いわでのいま」を調査~根来散策~

 地域おこし協力隊に着任したばかりの清水さんは、巡回バスに乗って岩出市内を駆け巡り、まちを調査中。まずは市最大の観光資源である根来エリアから攻略!

根來寺
紅葉真っ盛り! 圧巻のもみじ谷

色づき始めたモミジが水面に映る聖天池

大塔(国宝)

 境内全域が紅葉に彩られる名刹(めいさつ)・根來寺。例年の見ごろは11月下旬~12月上旬。11月14日の取材時は、光明殿前のモミジが色づいていました。境内を流れる大谷川沿いの遊歩道「もみじ谷」も、一段と鮮やかに色づく時期。遠くへ出かけなくても、身近な場所で、「紅葉のトンネル」「紅葉のじゅうたん」が楽しめます。国宝の大塔をはじめ、点在する重要文化財も巡って“年末詣で”を。一年間無事に過ごせたことへの感謝と、翌年の幸せを祈願して、だるまさんのおみくじも!

大伝法堂(重要文化財)

もみじ谷は紅葉の名所

みくじダルマ(500円)は寺務所で

光明殿(重要文化財)

根來寺
問い合わせ 0736(62)1144
住所 岩出市根来2286
営業時間 午前9時10分~午後4時(4~10月は4時半まで)
定休日 無休
駐車場 あり
備考 [入山料]
中学生以上500円、小学生以下無料、障害者手帳保持者無料

道の駅 ねごろ歴史の丘
食、文化、歴史の複合型施設

ハナエミカフェ(花笑み館)

季節のソフトクリーム
ピスタチオ(550円)

 和歌山の土産物や特産品を販売する「花笑み館」内のカフェでは、軽食やスイーツを提供。地元産の「黒あわび茸(たけ)」を使ったカレーやバーガー、旬の果物で作る期間限定のソフトクリームやパフェが人気。

ねごろ天井花絵
クッキー(850円)
花笑み館で販売中

道の駅 ねごろ歴史の丘:ハナエミカフェ(花笑み館)
問い合わせ 0736(67)8737
住所 岩出市根来2347-20
営業時間 午前10時~午後6時
定休日 無休
駐車場 あり
和カフェ TAKASAGO(根来山荘)

まるごと柿スムージー(650円)

 創業100年の老舗米菓店「高砂アラレ」の直営店。多種多様のあられが販売され、カフェも併設。もち米のワッフル「もっふる」と季節のフルーツのパフェ、スムージーが味わえます。「もっふるぜんざい」(650円)は冬の甘味!

道の駅 ねごろ歴史の丘:和カフェ TAKASAGO(根来山荘)
問い合わせ 080(7676)4760
住所 岩出市根来2020-1
営業時間 午前10時~午後5時(OS4時半)
定休日 火曜 
駐車場 あり
旧和歌山県議会議事堂

 明治建築の旧県会議事堂を移築保存し、2016年から一般公開。イベントなどに使われています。日本最古の和風議事堂として2017年に重要文化財に指定。

道の駅 ねごろ歴史の丘:旧和歌山県議会議事堂(一乗閣)
問い合わせ 0736(61)1160
住所 岩出市根来2347-22
営業時間 午前9時~午後5時(最終入館4時半)
定休日 火曜(祝日は除く)、12月29日~1月3日
駐車場 あり
備考 ※入場無料
ねごろ歴史資料館

 根來寺の埋蔵文化財や古絵図などを展示。現在と最盛期の根來寺を対比する映像も。屋外には、発掘された遺跡をレプリカで再現した「遺跡展示施設」も完備。

道の駅 ねごろ歴史の丘:ねごろ歴史資料館
問い合わせ 0736(61)1170
住所 岩出市根来2286
営業時間 午前9時~午後5時(最終入館4時半)
定休日 火曜(祝日は除く)、12月29日~1月3日
駐車場 あり
備考 ※入館無料

道の駅 根来さくらの里
安くて新鮮な農作物のマルシェ

 JAわかやまが運営。地元の農家が持ち寄った、収穫したての旬の野菜や果物、切り花がずらりと並びます。地場産の米はその場で精米して販売。2025年3月に店舗と休憩室がリニューアルされました。

道の駅 根来さくらの里
問い合わせ 0736(69)0210
住所 岩出市押川37-1
営業時間 午前9時~午後5時
定休日 第1火曜、お盆、正月
駐車場 あり

清水さん 岩出の印象は?

清水阿紀子さん

 毎朝ジョギングが日課で、山崎神社まで行って手を合わせてから帰ってくるのですが、通りすがりに皆さんが「おはようございます」と声を掛けてくださり、人の温かさを感じています。まちの見え方は、車・自転車・徒歩で違い、そのたびに新しい気付きがあります。行ってみたいお店が、早くもたくさん見つかりました。

イベント情報1
第3回イワディアンサミット

【日時】12月7日(日)午前11時〜午後4時
【場所】ホテルいとう(岩出市宮)
岩出市にゆかりのあるアーティストやクリエーターらが、「アートによるまちづくり」を提案。ライブやワークショップ、アートペインティング、餅まき(①1時15分②4時)など。キッチンカーや販売ブースも多数。入場無料。

主催 イワディアンサミット実行委員会
お問い合わせ 090(8658)3008 
杉本さん
Instagram  @iwadian_summit

イベント情報2
岩出食と観光のフェスタ2025 In Winter

【日時】12月20日(土)午前10時〜午後3時
【場所】道の駅ねごろ歴史の丘駐車場(岩出市根来)
道の駅でクリスマスイベントを開催。クリスマスクラフトの無料体験、特産品が当たるステージイベント、ご当地キャラのステージ、地元グルメや冬限定スイーツの販売など内容盛りだくさん。入場無料。

主催 岩出市観光協会
お問い合わせ 0736(62)7101 
Instagram  @iwade_kanko

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