児童向け冊子『島正博ものがたり』
県内の小学4年生に約8100部配布

島財団設立者 島正博さん

島財団設立者 島正博さん
【プロフィル】
島精機製作所創業者・名誉会長。「島ものづくり塾」では子どもたちとの触れ合いを楽しんでいます

 和歌山県内の小学生を対象に、科学実験や講義を通じてものづくりの楽しさを伝える、島財団主催の「島ものづくり塾」。通年制の科学教室として、2019年の開講以来、延べ約1300人の児童たちが参加し、学びを深めています。今年、開講5周年を記念して同財団は、設立者で、島精機製作所の創業者・島正博会長(写真)の半生を振り返った児童向けの冊子『島正博ものがたり~愛・氣(き)・創造で、他にないものを創(つく)ろう~」(A4サイズ、25ページ、執筆者=福田光男)を発行。和歌山県内の小学校・義務教育学校の4年生を対象に約8100部が配布されました。島会長に関する書籍は、今までにも『世の中にないものをつくれ!』や『愛氣創造』などが発行されていますが、児童向けは初めて。

島会長は小学生の頃から発明に打ち込み、1955(昭和30)年、18歳でゴム入り安全手袋の特許を取得。手袋の製法を変革しました。1962(昭和37)年に「島精機製作所」を設立、1995(平成7)年には世界初となる完全無縫製のコンピューター横編み機「ホールガーメント」を発明するなど、衣料業界の常識を次々と覆しました。冊子では、第2次世界大戦時の和歌山大空襲で住むところを失いゼロから出発し、「世界のシマセイキ」と呼ばれるまでのことが、分かりやすく書かれています。

アイデアと実行力で、これまでに約1400の特許を取得してきた島会長。「いつもなぜかな?と考え、手と頭を動かすことで、工夫点が見えてきたり、逆の発想が生まれてきたりするものです」と伝えます。ものづくりの原点について、自身の好きな言葉“愛氣創造”を挙げ、「ものを生み出すのに必要なのは、こだわりと熱意です。一生懸命にやっていれば自然と自分に返ってきます。どうしたら相手に喜んでもらえるかを考え、目標に向かって強い気持ちで挑戦することが大事です。この冊子が、子どもたちにとって、考えることが楽しくなるきっかけになれば」と笑顔を見せています。

冊子「島正博ものがたり」を読者10人にプレゼント

冊子「島正博ものがたり」

応募方法 〒住所、氏名、年齢、電話番号を明記し〒640-8557(住所不要)和歌山リビング新聞社「島正博ものがたり」係、またはメール(living@waila.or.jp)で同係へ。9月22日(金)必着。
当選発表は発送をもって代えます

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