和歌山の魅力を世界へ!
広がる仮想空間「メタバース」

現在、新しい観光発信のプロジェクトとして注目を集めている「メタバース和歌山」。今回はその詳細に迫りつつ、バーチャルとリアルを画像と写真で比較してみました。メタバース和歌山の世界を少しだけのぞきながら、実際の和歌山を歩いて、その魅力を改めて体感してみませんか。

ゲームを活用した新たな観光PR
見慣れた町がバトルフィールドに!?

世界中に熱狂的なプレーヤーがいるオンラインゲーム「Fortnite(フォートナイト)」。メタバース上で、自分の分身であるアバターが戦うバトルゲームです(左記参照)。昨年、ユタカ交通(本社=和歌山市中之島)と一般社団法人である和歌山新城下町DMCは、フォートナイトを活用した観光発信プロジェクト「メタバース和歌山」を始動。和歌山城をはじめ、和歌山駅前やアロチを舞台にしたオリジナルのゲームフィールド(マップ)を次々に公開し、注目を集めています。

 すでに多くの人が、メタバース和歌山のマップを利用してゲームを楽しんでいるほか、特設会場に県内外のプレーヤーが集まり、バトルを繰り広げるeスポーツ大会が行われるなど、大きな広がりを見せています。

 実行委員会の中心となっているユタカ交通の代表取締役社長・豊田英三さんに、開発秘話やこれからの展望について聞きました。さらに、バーチャルの世界を飛び出し、春のリアルな和歌山城の楽しみ方を紹介します。

メタバースとは?

インターネット上に構築された3次元の仮想空間のこと。ユーザーはメタバースの中でアバター(自分の分身であるキャラクター)を操作し、オンライン上でゲームやショッピングを行うことができます。バーチャルの世界で非現実的な体験ができることや、国や地域を超えたコミュニケーションツールとして、新たなビジネスやサービスの創出につながると注目されています。

Fortniteとは?

2017年に、アメリカのEpic Games(エピック・ゲームズ)が販売・配信をスタートした、総ユーザー数5億人を超える大人気オンライン・シューティングゲーム(2023年12月時点)。パソコンやスマートフォン、ニンテンドースイッチ、PS4やPS5でプレー可能。さまざまなゲームモードがあり、最もメジャーなバトルロイヤルモード、自分だけの島やゲームを作れるクリエーティブモードの他、バーチャル上の特設会場でアーティストのライブ観覧やイベント参加などの体験もできます。
【公式ホームページ】https://www.fortnite.com/

和歌山の観光資源とポップカルチャーの融合を目指して

行動を起こしてもらう仕掛けに
若い世代が楽しむゲームに着目

「メタバース和歌山」の発案者は、和歌山県を拠点にバス・タクシー・旅行サービス業を展開するユタカ交通の代表取締役社長・豊田英三さん。プロジェクト立ち上げのきっかけは、コロナ禍で交通業や宿泊業、飲食業が低迷し、会社や雇用を守るためには、新たな事業を確立しなければならないと考えたことでした。

ユタカ交通代表取締役社長・豊田英三さん

ユタカ交通代表取締役社長・豊田英三さん

 「コロナが落ち着いてから、アニメや漫画、ゲームの〝聖地”に多くの人が集まったことに気が付きました。現実世界とは真逆のもので発信することが大事なのではと感じ、メタバースに着目。ただ単に、リアルな世界をバーチャル上に再現するだけではなく、人に行動を起こしてもらうには仕掛けが必要だと考え、多くの若い人たちが親しむ

Fortniteの活用に至りました」と豊田社長。昨年12月、和歌山城を中心にした観光誘客などに取り組む「和歌山新城下町DMC」とともに、「メタバース和歌山実行委員会」を設立。ゲーム・メタバース事業を手がける会社「モンドリアン」制作のもと、メタバース和歌山が始動しました。

 同月にプロジェクト第1弾となる「和歌山城マップ」を公開。和歌山市和歌山城整備企画課の協力を得て、現在の天守閣の測量資料などをもとに城内周辺を忠実に再現しました。今年1月に公開したJR和歌山駅前マップは、JAビルを中心としたリアルな街並みの中に、パンダやクジラ、那智の滝といった和歌山を象徴するオブジェクトを配置。2月公開のアロチマップは、ネオンに包まれた新内(あろち)通りの、繁華街らしいきらびやかな様子を表現しています。普段は登れない屋根の上に登るなど、自由に和歌山の街中を走り回ることができる、ゲームならではの楽しみが満載です。

県内外の若者プレーヤーに拡大中
eスポーツ大会も続々開催

マップ公開以降、メタバース和歌山のマップを利用したeスポーツ大会も続々登場。今年の1月には、吉本興業の人気芸人・小籔千豊さん主催の「第4回親子大会featuring Fortnite(フィーチャリング・フォートナイト)」がオンラインで開催(本選は4月予定)。2月には「和歌山城下町eスポーツ大会~eスタジアムなんば本店・泉佐野 合同交流戦~」が大阪市・泉佐野市で、3月には「ユタカ交通プレゼンツ 和歌山新城下町カップ by和歌山新城下町DMC」が和歌山市で行われるなど、盛り上がりを見せています。

ビルの上に座る巨大なパンダや那智の滝など、和歌山が誇る観光資源を配置した、ユーモアあふれる和歌山駅前のマップ

ビルの上に座る巨大なパンダや那智の滝など、和歌山が誇る観光資源を配置した、ユーモアあふれる和歌山駅前のマップ

 今後、協賛企業とともにメタバース経済圏を構築していきたいと話す豊田社長。全世界に和歌山の魅力を発信することで観光促進を目指し、将来的な雇用機会の創出にもつなげたいと言います。「和歌山には、真田幸村をはじめ魅力的な歴史上の人物や、特色のあるジオサイトなど、アニメや漫画、ゲームといったポップカルチャーと相性の良い要素がたくさんあります。和歌山の歴史文化を生かし、多くの人をひきつけるコンテンツを生み出すため、地元はもちろん、世界中の熱意あるクリエーターと協働できる環境をつくりたいと考えています」。和歌山の魅力を軸に、わくわくするような体験をつくり出す新たな取り組みに、期待が膨らみます。

ネオンが光る、和歌山市屈指の繁華街・アロチのマップ。コインパーキングやタクシー、バスなども細やかに再現されています

ネオンが光る、和歌山市屈指の繁華街・アロチのマップ。コインパーキングやタクシー、バスなども細やかに再現されています

 現在公開されているマップのコードは、メタバース和歌山の公式サイトで確認可能。こちらからアクセスを

和歌山城の別名「虎伏(とらふす)竹垣城」にちなんだ像も鎮座

和歌山城の別名「虎伏(とらふす)竹垣城」にちなんだ像も鎮座

知る人ぞ知る、“ハートの敷石”も再現

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天守閣の屋根に登れるので、“しゃちほこ”がこんなに間近に!

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通常は見ることができない上空から見た和歌山城

通常は見ることができない上空から見た和歌山城

 

春は、リアルな和歌山城にも楽しみがいっぱい!

バーチャルの世界を体感した後は、桜咲く和歌山城をリアルに散策しませんか。露店が並び、にぎやかな「桜まつり」を満喫するもよし、風情あふれる舟で周囲を巡るもよし。スイーツを楽しみながらゆったり過ごせる立ち寄りスポットも併せて紹介します。

茶室 紅松庵

紅葉渓(もみじだに)庭園にある、数寄屋造りの茶室で、まるでタイムスリップをしたかのようなひとときを。美しい庭園を眺めながら、点出し(たてだし)の香り豊かな抹茶と、季節の生菓子をいただきましょう(一服470円、季節の生菓子付き)。

問い合わせ先 073(431)8648
営業時間 午前9時~午後4時半(OS4時)
定休日 12月29日~翌年1月3日

お天守茶屋

天守閣前広場にある休憩処(どころ)。黒蜜ときなこがたっぷり「お天守団子」(お茶付き350円)などのスイーツ、甘酒(温・冷各300円)などのドリンク、軽食が味わえるほか、お城に関連したグッズもずらり。城内の観光をサポートしてくれる“おもてなし忍者”にも出会えるよ!

問い合わせ先 073(488)7640 
営業時間 午前10時~午後5時(飲食は午前10時~午後4時 ※OS午後3時半) 
定休日 無休

お花見遊覧

桜に包まれた和歌山城の堀を、趣きのある木舟で行く約20分間の旅。御橋廊下や天守閣などの絶景ポイントを、船頭のガイドとともに巡ります。
【開催期間】4月7日(日)まで毎日運行(雨天運休)
【時間】午前10時~午後4時(最終便)
【乗船料】大人(中学生以上)1000円、子ども(小学生)500円、未就学児無料(2人目からは要子ども料金)

問い合わせ先 073(456)6606 アルゴス
営業時間 午前11時~午後5時

桜まつり

 和歌山城公園は、和歌山市が誇る桜の名所。ソメイヨシノを中心に、約450本の桜が咲き乱れます。バラエティー豊かな屋台も出店。日没後は、ぼんぼりや提灯(ちょうちん)にともされた明かりが夜桜を照らし、天守閣もライトアップ。幻想的な景色が広がります。

【開催期間】開催中 ※4月7日(日)までの予定

問い合わせ先 073(435)1044 和歌山市和歌山城整備企画課

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