廃校をリノベーションして新たなにぎわいを
ようこそ! 生まれ変わった学び舎へ!

リビング和歌山4月22日号「廃校をリノベーションして新たなにぎわいを ようこそ! 生まれ変わった学び舎へ! 」

 過疎化などを理由に廃校した学校の校舎をリノベーションし、教室がカフェや遊び場に生まれ変わった施設が人気を集めています。どこか懐かしい雰囲気と空間で新しい体験をしてみませんか。

今や珍しい木造の廃校を改装
週末だけ開店する秘境カフェ

 木造校舎を改装したカフェが南海高野線「紀伊神谷駅」近くにあります。駅の周辺は店もなく、静寂そのもの。駅から10分ほど山道を進んでいくと、旧白藤小学校の木造の校舎が現れます。「Coffeeしらふじ」は校舎の一部を改装したカフェ。大阪府内や遠方から訪れる人も多いといいます。

旧白藤小学校は1878年に神谷小学校として開校、2008年に廃校に。しかし今も木造の学校の雰囲気は当時のまま。黒板や机などの設備は残され、タイムスリップしたような懐かしさと温かみを感じさせる独特の空間です。

マスターの刀祢尋一さんは中学2年生の時に神谷地区に移住してきて60年。当時は20軒以上の家がありましたが今は8軒に。刀祢さんは廃校が決まった時、「校舎は残しておきたい」と、ボランティア団体「白藤の会」を立ち上げて外部に貸し出しができるように校舎の管理を担ってきました。

刀祢尋一さん

刀祢さんは「こんな山奥までお越しいただけるなんて感謝の気持ちでいっぱいです」と精一杯のおもてなしで迎えます

もともとコーヒー好きだったという刀祢さん。開店のきっかけとなったのは、関西のコーヒー店が出店するイベント「ジャパンコーヒーフェスティバル」を通じて知り合った喫茶店のオーナーたちに出会ったことです。「多くの人に来てもらい、校舎ににぎわいと活気を取り戻したい」とここでの開店を決意しました。

豆のいり方やコーヒーの入れ方を教わり、クラウドファンディングを活用して改修費を調達し、旧職員室を改装。2021年に念願のオープンとなりました。平日は会社員をしながら、週末限定のカフェとして運営しています。

コーヒーに対する思い入れは熱く、並々ならぬものがあります。使用する水は、江戸時代に紀州徳川家にも献上されたという高野町大滝にある「葵(あおい)の井戸」から1時間半もかけてくんできたもの。コーヒーは厳選したタンザニアなどの豆をブレンドし、ハンドドリップにこだわります。まろやかで優しい味わいは訪れた人をほっこりさせます。

刀祢尋一さん

コーヒーを丁寧にハンドドリップで入れる刀祢さん。ゆったりした時間を楽しんで

刀祢さんは「森の中でいただくコーヒーは格別です。むしろこちらがお客さんに楽しませてもらっている感じですね。人と人が集まって触れ合い、にぎわいのある時間を過ごしてもらえれば」と話します。

旧校舎に流れる独特の空気はむしろ新鮮。校内は見学も可

職員室を改装した店内は広々として落ち着いた空間

Coffeeしらふじメニュー

濃厚な甘みがたまらない「バスク風チーズケーキ」(500円)や「つぼ焼き芋のブリュレ」(700円)、「ピザサンド」(500円)はコーヒー(400円)との相性も抜群

Coffeeしらふじ
問い合わせ 090(1441)9908 (刀祢さん)
住所 伊都郡高野町細川471
営業時間 午前9時〜午後5時
土・日、祝だけ営業(1月、2月は休業)
駐車場 あり
※店舗までの車道は非常に細いので要注意
Instagram

@coffee_shirafuji

懐かしい教室が新しい地域の拠点に

九度山町

趣きある校舎に童話がズラリ
1000枚以上のレコードも

くどやま森の童話館

くどやま森の童話館

くどやま森の童話館

館内には、子どもから大人まで楽しめる1000冊もの絵本や童話が壁いっぱいに並べられ、自由に読むことができます

 1876年に開校した九度山町の旧久保小学校の木造校舎を利用した趣きある施設です。かつて火事となり、地元住民の願いによって再建。2002年から3年半学校として利用されましたが、その後、童話館として再スタート。
寄付で集められた1000冊の童話や絵本のほか、離れのリスニングルームにはクラシックを中心にした1000枚のアナログレコードの名盤がズラリ。自由に聴くことができます。毎年、春と秋にはクラシックコンサートが開かれているほか、星空観察会も開催されています。入館無料。
※童話館までの道は大変狭いので注意を。イベント時には九度山町役場から送迎車が出る場合もあるので事前に問い合わせを

くどやま森の童話館 内装

くどやま森の童話館 内装2

くどやま森の童話館 外観

問い合わせ 0736(54)3068 
0736(54)2019 (九度山町教育委員会社会教育課)
住所 伊都郡九度山町北又379
営業時間 午前9時~午後4時半
※4月1日~11月30日の土・日曜、祝日だけ開館
駐車場 あり

高野口町

グラウンドでキャンプ体験
ソフト麺など懐かしの給食も

 SHINODA BASE

SHINODA BASE

教室で懐かしい給食が味わえます。メニューはソフト麺とカレーの2種類(各1000円、要予約)

 145年の歴史に幕を下ろし、廃校になった橋本市高野口町の旧信太小学校のグラウンドをキャンプ場として利用できるのが「SHINODA BASE(シノダベース)」。テントやたき火台などのレンタルもあるので手ぶらでもOK。バーベキューもできます。
学校全体を利用したキャンプ場なので、校舎内も出入り自由。教室や図書室なども利用できます。リモートで仕事ができるようにとワーキングスペースも設置。また、教室ではソフト麺やカレーの給食も楽しめます。今春からグラウンドで2カ月に1回開催されるヨガ教室(次回は5月28日の予定)もスタート。キャンプ、給食など利用はすべて予約制。キャンプはソロサイト1人2500円から。

SHINODA BASEのヨガ教室

SHINODA BASE

SHINODA BASEのグラウンドキャンプ

問い合わせ 0736(42)3932 
住所 橋本市高野口町九重87-1
営業時間 午前9時~午後9時
定休日 無休
駐車場 あり
Instagram @shinoda_base

日高町

ランチ、買い物もできる憩いのカフェ
卒業生が店長として奮闘中

ひいのの

ひいのの

ひいのの自家製のケーキ

自家製の「ガトーショコラ」(400円)や「気まぐれケーキ」(400円)など、米粉を使ったスイーツ類も充実

 日高町の「旧比井小学校」の職員室だったスペースを改装し、昨年12月にカフェとしてオープン。日高町の海や山の食材を中心にした「日替わりランチ」(850円)が一番人気。店内は学校で使われていた机をそのまま再利用し、大人の高さに合わせてリメーク。卓球台を利用したテーブルは1人でも気軽に利用できそう。子ども連れでの来店も多く、たくさんの絵本が置かれています。
また、店内では地元で育てられた新鮮な野菜や海産物が販売されています。店長はこの小学校の卒業生の亀井照子さん。「遠くから訪れる人も多く、生まれ変わった学校の姿をうれしく思います」

ひいのの日替わりランチ

ひいのの

ひいのの

問い合わせ 0738(52)8816 
住所 日高郡日高町比井930-7
営業時間 午前10時~午後4時
(ランチは午前11時〜午後2時)
定休日 不定休
駐車場 あり
Instagram @hiinono_12.10

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