強度や耐久性を高めるための地震対策 「耐震」「制震」「免震」の違いって?

自分の家の状態に関心を持つことが大切
各地で地震が頻発する昨今、強度や耐久性を高める「耐震」「制震」「免震」といった言葉を耳にするようになりました。

「地震被害を軽減するためにも、まずは自分の家の状態に関心を持つことが大事。家の健康診断を」と話すのは、和歌山県建築構造設計事務所協会の角泰宏会長。今回、この3種の構造について教えてもらいます。

家を建てる際、最もよく耳にするのが「耐震」。建物を筋交いや補強金具で強化したり、構造用の合板で耐力壁を作ったり、地震によって起こるエネルギー(揺れ)を、建物の強さで倒壊を防ぐ方法です。ちなみに、昭和56年6月以降に導入された建築基準法「新耐震基準」で建てられた建物は、一定の耐震基準を満たすことが義務付けられています。

地震によって起こるエネルギーを遮断・吸収するのが「制震」と「免震」。

「制震」は、建物にダンパーと呼ばれる振動軽減装置を取り付け、地震のエネルギーを吸収。揺れによる建物の変型を抑えて、繰り返し起きる地震に対応します。

「免震」は、建物と地面、または基礎と建物の間に免震装置を設置。建物を地面から絶縁して、揺れを伝えにくくするものです。免震は、揺れの軽減率が大きいものの、装置を設置するための費用が高く、ある程度の敷地面積が必要です。

一方、既存住宅の場合は、筋交いや接合部を補強するなどして、耐震性を高めることができます。昭和56年5月以前に建築された木造住宅は、無料で耐震診断を受けることができ、耐震改修になった場合、改修費の3分の2(60万円限度)の補助や減税措置も受けられます。

角会長は「重要なのは命を守るということ。想定外のケースも考え、これで大丈夫という過大評価をせず、日頃から頭の片隅にでも防災意識を持ち、自分にできることからでも、備えておくことが大切です」と話しています。

20170311housing

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