災害が起こったとき、避難場所まで逃げる体力がありますか?
防災の視点からの健康づくり
心地良い季節、少しずつ距離を伸ばしながらウオーキング

  大規模災害はいつ、どこで起こるか分かりません。食料品や生活用品などの備蓄に加え、自分の健康を守るための備えをしておくことも大切。東京医療保健大学和歌山看護学部で防災を意識した体力づくりについて話を聞きました。

血圧や体重など自身のベストを把握して

関口助教と納谷助教

集計された報告書を見ながら、今後について話し合う関口助教(左)と納谷助教(撮影時だけマスクを外しています)

災害が起こり、避難が必要となったとき、地域の避難場所まで逃げる体力や身体能力があるかどうか不安に思ったことはありませんか。「安全な場所に避難できるように、そして健康2次被害に合わないように。防災の視点からも日頃から自身の健康状態を知り、体力の維持・増進を心掛けることが大切です」と話すのは、東京医療保健大学和歌山看護学部看護学科の納谷和誠助教(写真右)と関口公平助教(写真左)。

地域の防災意識を高めようと、昨年、同大学和歌山看護学部と日本赤十字社和歌山医療センター、和歌山大学が協同で、防災と健康づくりに関する市民講座と意見交換会を開催(3月と7月、和歌山市内在住30代~90代の64人参加)。集計された報告書によると、地域の高齢化率の高まりから、“避難の際、体力や身体能力が心配”“自助・共助の必要性を感じている”という声が多く見られる結果に。東日本大震災や熊本地震の事例を上げながら、「持病の悪化だけでなく、ストレスによる血圧の上昇や血行不良からのエコノミークラス症候群、感染症、うつ病など、普段、健康な人でも注意しなければならない疾患が起こりえると考えられます」と伝えます。

その上で、自身の血圧や体重のベストな状態を把握しておくのはもちろん、適度な運動をすることで、災害発生時の避難行動につながる体力を維持・向上させる仕組みづくりが大切と指摘。「地域の避難場所までのウオーキングがおすすめです。決して初めから一気に目的地まで歩く必要はありません。自分の体と相談しながら、“今日はここまで”と決め、少しずつ距離を伸ばしていきましょう。家族や近所の人と一緒に楽しみながら歩くのもいいでしょうね」とアドバイス。

心地良い季節。屋外の空気を吸うことで、気分転換にも。体力づくりに取り組みましょう!

 

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