オムツ替えは上級者
習うより慣れろ?

編集会議で居合わせた男性保育士のRさん、「『娘のオムツを替えさせるな』と保護者からクレームがきた」と落ち込んだ様子。インターネットやワイドショーでも男性保育士のオムツ替え問題が取り上げられ、「娘のオムツを替えるなんてあり得ない」「ジロジロ見ている気がする」など否定的な意見が飛び交っています。

「仕事なのに!」と怒る私に対して、「男性保育士が多くなった証拠よ」とY園長はうれしそう。シングルマザーが増えている昨今、男性保育士はダイナミックな遊びを教え、一緒に走り回ってくれる貴重な存在。父性を感じさせる物の見方を知る機会もできるし、何より、教育(保育)現場には男性と女性がいて当たり前だと。そして「保育士が国家資格だと知っているのかな。オムツ替えにも技術がいるのに。例えば女の子と男の子では布オムツの当て方が違うし、排便、排尿後の拭き方も違う。紙オムツは緩まず、きつすぎず、モレないようにつけるのが難しいし、便の状態をチェックすることも大切。『オムツはずれ』のためには子どもの発育過程を理解していることも必要でしょ。保育士はこれらのことを学んでいます」と力説。

パパたちはオムツ替えが苦手。楽しく遊んでいても異臭がしたとたん、ママに〝返品〞です。たいていのことは器用にこなすわが亭主も、オムツ替えだけはダメでした。新生児の頃のほとんど臭わないうんちでさえ、見れば「ゲーッ」とまるでコント。それが経験を重ね、「指1本分のゆとりだな」と理解するまでに。

ある日、息子の友達のママがかわいいブーケを持って訪れ、「Kがご主人にお尻を拭いてもらったそうです。ありがとうございました」と深々と頭を下げるのです。遊びに来たKくんが、わが家のトイレでうんちをした後「おじちゃ〜ん」と呼ぶので行くと、「おしりふいて」と。「普通のことです」と亭主は照れるけれど、花をプレゼントされるぐらい、本当はすごいことかもしれませんよ。

名前なりきよ ようこ
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。
保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

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