タイプ別! 物件選びのコツ⑤
シニア世代の心地よい
住まい方【住環境編】
- 2026/10/9
- 暮らそら
〝将来〟を見据えた住み心地を意識

和歌山の〝今どきの住宅事情〟を、世代やライフスタイル別で紹介するシリーズ。第5回のテーマは「シニア」です。今回と11月14日号の2回にわたって、高齢期を心地よく過ごすための住まいについて伝えます。「和歌山県宅地建物取引業協会」の広報啓発委員長を務める、末吉亜矢さん(写真)が解説します。
和歌山県は、全国の中でも高齢化が進んでいる地域の一つ。2025年の国勢調査の確定結果(26年9月公表)によると、和歌山県の総人口約86万人のうち、65歳以上が占める割合は34・9%で、都道府県別では全国10位となっています。
今後も高齢化の進行が見込まれる中、住まいに対する考え方にも変化が見られます。和歌山市を中心とした県北部の不動産事情に詳しい末吉さんは、「元気なうちに今の住まいを見直し、少し先の暮らしをイメージして、〝ついのすみか〟の準備を意識する人が増えています」と話します。
「シニア世代の住まいは、『年を重ねても無理なく暮らし続けられるか』が重要な判断基準になります」と末吉さん。日常の買い物ができる商業施設や病院、金融機関が近くて、公共交通機関を利用しやすい立地は、将来の暮らしやすさを大きく左右します。
また、住まいの維持管理についても確認が必要です。「広い住まいや庭は、年を重ねるにつれて手入れが負担になり、修繕費や固定資産税などの維持費も継続してかかります。そのため、コンパクトな一戸建て住宅やマンションへの住み替えを検討する人もいます」と。
不便なく快適に暮らせることに加えて、人とのつながりを維持できる住環境にも目を配りたいもの。「今の住居をバリアフリー仕様にリフォームして、そのまま住み続ける人も多いです」と末吉さん。「家族や友人と気軽に行き来できて、地域との交流を続けやすい環境は、暮らしの満足度にもつながります」と話していました。

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