口から始まる健康づくりvol.47口腔機能の低下が全身に影響負の連鎖を生むオーラルフレイル

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口から始まる健康づくりvol.47
口腔機能の低下が全身に影響
負の連鎖を生むオーラルフレイル

口から始まる健康づくりvol.47
口腔機能の低下が全身に影響
負の連鎖を生むオーラルフレイル

ささいな兆候も見逃さないように
日々のケアと定期的な歯科検診を

ものを噛(か)んだり、飲み込んだり、話したりする口の機能の低下を、オーラルフレイルといいます。オーラルは口腔、フレイルは虚弱や老衰という意味です。体の衰え、老化の始まりを示すサインの一つでもあります。

オーラルフレイルの怖さは、負の連鎖を生むこと。噛めなくなると、食べられる食品が減り、サルコペニア(筋肉減弱症)など、さまざまな心身の機能に影響します。オーラルフレイルの人は、そうでない人と比べて大きなリスクを抱えているといわれています。24カ月後には身体的フレイル、サルコペニアの発生率が2倍。45カ月後の要介護認定、死亡の発生率も2倍を超えるといいます。また、滑舌が悪くなることで、自身と社会との関わりが減少してしまう場合もあり、精神にも大きく影響します。

左下のリストでセルフチェックを行ってみてください。多くの項目に当てはまる人は、歯科医師に相談を。オーラルフレイルを防ぐためには、歯周病や虫歯があれば、しっかりと治療することが重要。歯を失わないために、毎日のケアと歯科医院での定期的な検診が欠かせません。一本でも歯を失ってしまった場合は、抜けたまま放置するのではなく、入れ歯や天然歯と同じように噛むことができるインプラントなど、人工歯を入れる治療をしましょう。また、口や舌の動きをよくする体操や、噛む力、飲み込む力をつける体操などを積極的に行うことも口の機能の維持や改善に役立ちます。

しっかり噛んで食事をすることが心身の健康につながります。自身の口の健康状態について把握し、オーラルフレイル対策をしながら健康長寿を目指しましょう。
(川崎豪彦)

オーラルフレイルの兆候チェックリスト

□ むせる、食べこぼすことが増えた
□ 食欲がない、少ししか食べられなくなった
□ やわらかいものを好んで食べる
□ 滑舌が悪くなった、舌がまわらない
□ 口が乾く、口臭が気になる
□ 天然歯が少ない、あごの力が弱い

店舗名	かわさきデンタルクリニック
電話番号	073-488-5489
Webサイト	https://www.kawasakidentalclinic.com/
住所	〒640-8451　和歌山市中573-19-403 ふじと台ステーションビルエスタシオン EAST 4階
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