異常が通常に!?
天気予報のエンタメ化

テレビのツムジ


異常が通常に!?
天気予報のエンタメ化

例年、言い続けている“何年に一度の異常気象”というフレーズ。そう言われても、いまいちピンとはこない。この暑さは、もはや“通常”になったと言えるのだから。とはいえ、連日の天気予報は最も大きな関心事だ。もちろん数字も上がるし、制作者もそれを分かって、番組内で天気を分かりやすく解説している。

例えば、YTVの「ten.(テン)」「ZIP!(ジップ)」などはカリスマ予報士を確立。МCとの掛け合いを演出し、より親しみやすいキャラを作り上げた。МBS「THE TIМE ,(ザ・タイム)」は、全国各地から中継で天気を紹介。ローカル名物・方言・観光情報を組み合わせている。NHK「ニュースウオッチ9」も、気象キャスターがクイズ形式やストーリーテリングで展開。エンタメ構成で視聴者を飽きさせない。他にも、占いと一緒に天気が表示されたり、空のライブ映像をゆったり流す番組も。近年の夏が命に関わる暑さだからこそ、無関心を防ぐべく、印象に残る仕掛けをしているのだ。異常が通常になった時代。天気予報だけが、毎日違う言い回しを頑張ってくれている。

テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年10月25日号「話題を呼ぶNew Spot 県内初! 「ハンズ」オープン」
     10月15日、近鉄百貨店和歌山店に和歌山県初の「ハンズ」がオープン。さっそく話題を集めています。…
  2. リビング和歌山2025年10月18日号「ワークスタイル -これからの“働く”を考える- 今日も社会を動かす場所で」
     近年、警備の仕事で女性の活躍が目立つようになり、女性警備員が全体の7・3%を占めるまでに増えてい…
  3. リビング和歌山2025年10月11日号「勝手にリビングノーベル食文化賞」
     各分野で人類に対して多大な貢献をした人物に贈られる「ノーベル賞」。食欲の秋を迎えた今週は、食の道…
  4. リビング和歌山2025年10月4日号「伊太祈曽駅から四季の郷公園まで運行中 トゥクトゥクに乗ってお出かけ」
     ようやく暑さも和らぎ、出かけやすい季節になりました。伊太祈曽駅から四季の郷公園の間を“トゥクトゥ…
  5. リビング和歌山2025年9月27日号「“無理をしない”を合言葉に 仕事も家庭も全力投球」
     9月25日は「主婦休みの日」。家事や仕事に頑張る皆さんに“自分をねぎらってほしい”という思いから…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/10/23

    2025年10月25日号
  2. 2025/10/16

    2025年10月18日号
  3. 2025/10/9

    2025年10月11日号
  4. 2025/10/2

    2025年10月4日号
  5. 2025/9/25

    2025年9月27日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る