視聴率よりもアレを!
放送局の生存戦略とは?
「最近、茶屋町がホクホクのようだね」と京橋にある局の人に言われたことがある。梅田の茶屋町にある放送局。そう、МBSのことだ。そのホクホクの理由は、大ヒットアニメ「ダンダダン」の製作委員会に入っているから。このアニメ、ネットフリックスでは累計視聴時間9650万時間を突破し、視聴数は1960万に達した。さらに米調査会社ニールセンの発表では、18〜49歳層で約260万人が視聴しており、アニメとしては異例の存在感。その影響は、映画・グッズ・配信収入など多層的に利益を生み出す。
ちなみに京橋の局は数年前に“コナン御殿”と呼ばれる新社屋を建てた。在阪の視聴率は、その京橋と福島の局が2大巨頭。だが、もはや視聴率より世界的にヒットするアニメのようなビッグコンテンツをつかむことが、重要視される。コナンは国内中心のヒットだが、ダンダダンは世界大ヒット。京橋が茶屋町にボヤく理由がそこにある。数年後、茶屋町に巨大な自社ビルができたなら、ダンダダン御殿と呼ばれるかも。放送局の狙いはゴールデンよりもグローバルといったところだ。
テレビのツムジ 関西の放送作家がバッサリ!
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
文:岡内義人
読売テレビ「土曜はダメよ」「かんさい情報ネットten.」、ABCラジオ「征平・吉弥の土曜も全開」など番組構成や、テレビCMなどを手がける
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