11月26日は「いい風呂の日」、温泉を通じ和歌山市の魅力発信
ワンダフローの輪広がれ!

 和歌山県の温泉といえば、白浜温泉、川湯温泉などをイメージしがち…。いやいや、和歌山市内にも穴場の名湯があります。今号は温泉を軸に街をPRする和歌山市温泉協議会のプロジェクト「ワンダフローキャンペーン」を紹介。皆で“ええあんばい”に盛り上げましょう!

ワンダフルな人・景色・ものをPR
11月26日からユーチューブで公開

 「和歌山市には個性豊かな温泉施設、地域資源がたくさんあります」と話すのは、日帰り・宿泊温泉13施設が所属する「和歌山市温泉協議会」の坂口宗徳会長(写真)。紀淡海峡の眺望、万葉集にも詠まれる和歌の浦の絶景などが楽しめる露天風呂はもちろん、温泉周辺にもグルメや観光スポットが多数あります。

和歌山市温泉協議会 会長 坂口宗徳さん

和歌山市温泉協議会
会長 坂口宗徳さん

同協議会は、ホームグラウンドである温泉を軸に地域を盛り上げようと、アイドルグループ「Fun×Fam」とのタイアップや、ホームページ「わスパ」をリニューアルするなど、2022年からさまざまな取り組みを行ってきました。坂口会長は、「“もっとおもしろく、インパクトのあるものを”、と模索する中で浮上したのが、テレビ番組の企画・制作などを手掛けてきた越前屋俵太さん。6年前から街づくりの講師として関わりがありました」と話します。

対話を重ねる中で、ワンダフルと風呂をかけ合わせた造語「ワンダフロー」が誕生。人や景色、ものにスポットを当て紹介する「ワンダフローキャンペーン」を展開することに。それらは動画サイト「ユーチューブ」に開設する温泉ニュース専門チャンネル「newsFURO(ニュース・フロ)」で取り上げ、拡散する仕組み。

スタートと動画の公開は、「いい風呂の日」に合わせた、11月26日。坂口会長は、「ワンダフローを合言葉に、和歌山市を盛り上げましょう」と呼び掛けています。

越前屋俵太さんが動画を制作
和歌山市から全国へ発信

今夏、越前屋さんは、PRポスター用の写真とニュース・フロで紹介する動画の撮影に着手。お手製の風呂おけのかぶりものを持って、南海電鉄加太駅や和歌山マリーナシティ内の黒潮市場、紀三井寺、雑賀崎などを訪れました。紀三井寺では、「大千手十一面観世音菩薩(ぼさつ)像」とともに、前田泰道貫主を撮影。紀三井寺のワンダフローについて尋ねられた前田貫主は、「木造立像では日本最大級のワンダフローな仏様がお待ちしています」と笑顔を見せていました。

ニュース・フロは、クスっと笑える内容に構成されており、越前屋さんは「ワンダフローな和歌山市を届けていきます」と話しています。

動画を確認する前田泰道貫主(左)と越前屋俵太さん

ユーチューブ 温泉ニュース専門チャンネル
「news FURO」がスタート!

フェイクとリアルがうまく混在
地元の宝物を掘り起こす

11月26日に公開される温泉ニュース専門チャンネル「ニュース・フロ」は、“これって本当の話?”と思わせるほど、フェイクとリアルをうまく混在させ、ニュース番組風に仕上げているのが特徴。越前屋俵太さんは「フェイクはフェイクでも、人を欺くようなものでなく、“本当はないんだけれど、あったらえーやん、おもしろいやん”といった笑いとアイデアを盛り込んでいます」と伝えます。

学生キャスターの「ニュース・フロの時間になりました」で番組がスタート

出演や動画編集などは越前屋さんが客員教授を務める関西大学の学生などが協力。オープニングは、ニュース番組らしく学生キャスターのトークからスタートします(写真上)。番組内では、和歌山市温泉協議会の各施設を舞台に、旅館の仲居が勉強を教える学生支援サービスや、お題への回答に応じて料理が運ばれたり、下げられたりする「大喜利懐石」など、施設の支配人や社長などのインタビューも交えながら紹介しています(写真下)。

客室で勉強している受験生を指導する仲居役の学生

客室で勉強している受験生を指導する仲居役の学生

夕食をかけ、お題に合わせて勢いよく手を挙げる大喜利懐石

夕食をかけ、お題に合わせて勢いよく手を挙げる大喜利懐石

1回(10分間)に流れるニュースは2本。越前屋さんは「和歌山には地元の人が気づいていない宝物があります。さまざまな人に関わってもらい、このプロジェクトが、眠っている宝物を掘り起こすきっかけになれば。そして温泉の輪が市外、全国へと広がれば、ますますおもしろくなってくると思います」と話しています。
ポスターは同協議会の会員施設などに掲示。現在、ダイジェスト版が公開中(下記URL)。11月26日からは毎月1回のペースでニュース・フロがアップされる予定です。

「ワンダフロー」で検索または→(https://www.youtube.com/channel/UC1BTUlJb_xypBINoPeo_p6Q)

越前屋俵太さん、ここだけの話

ワンダフローの造語や企画内容はどうやって生まれたの?

越前屋俵太さん

【プロフィル】
京都市生まれ。大学在学中からテレビ番組制作に参加し、「探偵! ナイトスクープ」などの制作に関わる。演出家以外に大学教授、書家などさまざまな顔を持ちます

おもしろいものをつくろう、と今春から始まったプロジェクト。ワンダフロー、ニュース・フロなど、和歌山市温泉協議会の人たちとの雑談から生まれました。“こうなったらいいな”など、夢を語り合う中で、次第に“ほんまにやれるんちゃうか”って。どうせやるなら、見たことがないもの、誰もやっていないものを作らないとね。

風呂おけのかぶりものなど、小道具は自作?

 業者に発注していると思われがちですが、夜な夜な、自社で作っています。形も色もこだわりがあり、それぞれに名前も付けています。予算も考えないといけないのですが、ついつい度が超えてしまい…。そして誰も止めてくれないまま進んでいます(笑)。

プロジェクトの発案者として今の気持ちは

 言い出しっぺなものの、できるかどうか半信半疑でした。なぜなら、いろいろな人の思いや言葉がつながって初めて本物のキャンペーンになるからです。でも、撮影の際、紀三井寺の前田泰道貫主に「いいキャンペーンですね」と言ってもらった瞬間、キャンペーンが本物になったと確信しました。まさに“俵太(ひょうたん)からこま”!

写真提供・協力=和歌山市温泉協議会、越前屋俵太さん

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