なりっちの0歳パパを育てよう「ママの味方でいてあげよう!」

なりっちの0歳パパを育てよう「ママの味方でいてあげよう!」

「かあさんが……」を封印し、外敵からママを守る

「K子とおふくろ、それぞれの言い分をよく聞いて、正しい方に味方します」。数十年前のこと、わが家へ(家出してきた)おばあちゃんを迎えに来た伯父は、私たちにこう言いました。3世代同居が多く、どの家でも嫁姑(よめしゅうとめ)闘争が繰り広げられていた時代、でもたいていは姑の勝利。夫(息子)が母親の肩を持つからです。しかし伯父の家はそうではなかった。それが悔しくて、「何があろうと母親の味方をするのが息子でしょう」と、娘である母は憤慨していました。
私は子ども心に、「伯父さんは新しい。お母さんが伯母さんの立場だったらどうなのよ。悪くもないのに、一方的に『お前が悪い』と夫からせめられたら理不尽でしょう」と思っていたのです。
同居がめずらしくなった現代でも、嫁姑問題はあります。夫婦二人だけのときには距離を置いてくれていた賢いお姑さんが、孫が生まれたとたんに過干渉になるからです。母乳育児のススメにはじまって、抱っこの仕方やオムツを替える回数にまで口を挟んできます。ママのイライラに気付かないパパは、「かあさんが言ってたんだけど」を連発しつつ、いらない情報を持ち込みます。
おまけに、実家に帰ればイクメンアピール。「洗濯はボクの役目」だとか、「この前離乳食を作ったとき」なんて。不思議なことに、それを聞いて「よくやっているね」と褒める母親は少ないのです。自分の夫には「もっと手伝え」と言うくせに、息子には「そんなことをさせられてかわいそうに」「みっともない」と思うようで、敏感にその空気を察知したママのモヤモヤはピークに(生活の自立ができない息子を育てた方がよほどみっともないのにね)。
客観的な視点も、フェアとかアンフェアとかも関係なく、パパは常にママの味方でいること。外敵を防御しママを守る、それが鉄則です。そして、野菜の切り方が不ぞろいでも、食器の洗い方が雑でもお母さんに愚痴ってはいけません。

名前なりきよ ようこ
なりっち
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

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