治療の最前線! 専門医に聞くvol.3
精神や身体の活動を高めるため
必要なリハビリテーション医療

寝たきりでいると、筋力は日ごとに1~3%、1週間で10~15%低下するといわれます。“病気やけがをすると安静に”と思うかもしれませんが、“安静と臥床(がしょう)”は筋力低下を招き、関節が硬くなって、骨がもろくなります。さらに心臓や肺の機能が低下し、胃腸の働きも悪くなるなど、さまざまな障害を引き起こします。病気やけがの治療と同時に、私たちリハビリテーション科医は、精神や身体の活動を高めることを目的に、障害に対する医療を行います。

治療の対象は、脳卒中による障害や、骨折などによる骨・関節の障害などがよく知られています。その他にも、外科手術後に低下した呼吸機能や体力の回復、脊髄損傷、パーキンソン病などの神経筋疾患、四肢の切断、関節リウマチ、摂食嚥下(えんげ)障害などと幅広く、呼吸器や循環器、がんなどの治療もサポートします。

どんなケースでも、リハビリテーション科医はそれぞれの疾患を治療する医師と連携し、疾病の性質上“してはいけないこと”と、治癒のために“しなければならないこと”を見極め、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、さらには看護師や薬剤師、管理栄養士、社会福祉士などとも連携してチームとなり、患者さん一人一人の社会生活をサポートします。

また、当院には「回復期リハビリテーション病棟」があります。脳卒中の他、整形外科では人工関節手術が多く、急性期治療後の集中的なリハビリテーション治療を行っています。
(済生会和歌山病院 リハビリテーション科 部長・石田和也)

済生会和歌山病院 リハビリテーション科 部長・石田和也)

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