《第7話 志を果たしに》14年間燃やし続けた闘志が大阪の陣で花開く

幸村部

ついに大阪城から招集が
熱い思いで戦地へ駆ける

「大阪城」豊臣秀吉が築き、大阪の陣の中心となった巨城。現存する天守閣は徳川家が再建したものです。大阪市中央区大阪城1ノ1☎06(6941)3044大阪城天守閣

「大阪城」豊臣秀吉が築き、大阪の陣の中心となった巨城。現存する天守閣は徳川家が再建したものです。大阪市中央区大阪城1ノ106(6941)3044大阪城天守閣

九度山に14年間も蟄居(ちっきょ)していた幸村は、すでに48歳。「必ずや家康を滅ぼす」との気概を持ち続けた父・昌幸が亡くなり、幸村も体の衰えや、九度山で一生を終えるのか、との絶望感を感じていたようです。

しかし慶長19(1614)年、家康との対立を決めた豊臣秀頼の使者がやってきます。支度金として黄金200枚、銀30貫の大金を渡し、豊臣方につくよう幸村に要請。待ちに待った好機の訪れです。幸村はこれを承諾し、たぎる思いを胸に、息子の大助らとともに九度山を脱出。大阪城に入城しました。

全国から集う浪人たち
積極的に策を練るも―

豊臣方は、味方となる浪人たちを全国から集めていました。特に、かつて豊臣家に仕えていた毛利勝永、四国を統一した長宗我部元親の息子・長宗我部盛親、元・黒田官兵衛の家臣である後藤又兵衛、キリシタン大名・明石全登などは、幸村も含めて「五人衆」と称され、後に戦場で活躍します。また、こういった浪人たちが入城したという知らせは、家康の元へも届けられました。特に真田入城に関しては動揺し、「真田というは親か子か」と尋ね、子の幸村であると知って安堵(あんど)したといわれています。それほどに、昌幸を家康は恐れていたのでしょう。

しかし、幸村はあくまで息子。昌幸本人ではなく、戦歴もないことから、家康だけでなく、豊臣方の重臣たちからも軽んじられていたようです。積極的に徳川軍を攻めようとする幸村や後藤たち浪人の策に対し、大野治長をはじめとする重臣たちは「もっと慎重にことを運ぶべき」と、籠城(ろうじょう)策を提案。幸村たちの意見は通りません。

そうこうしている間に家康は軍を率いて大阪城を包囲し、悠々と茶臼山(ちゃうすやま)に本陣を構えてしまいます。約20万の兵力を持つ徳川方に対し、豊臣方は約10万―。倍の敵と戦うため、幸村はある申し出をしました。大阪城の中でも守りの薄い南側にある外堀。その外側にとりでを築き、城を守るという策でした。これが有名な「真田丸」。ここでの戦いぶりが、幸村の名前を全国にとどろかせることとなります。

※次回は6月27日号に掲載

ここが見どころ

20150530otona02

「真田グッズ」

幸村に縁のある土地では、このような真田家の家紋をあしらったノートや手帳、日用品が多数販売されています。和歌山県では九度山町の道の駅「柿の郷くどやま」、土産物屋「招福庵」などで販売。真田ファンなら手に入れたいものばかりです

九度山町役場 0736(54)2019

大人リビング

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2026 贈呈式

交通安全キャンペーン2026 贈呈式

おすすめ記事

  1.  健康志向の高まりを背景に、玄米の栄養価や機能性が改めて注目されています。6月14日の「認知症予防…
  2. リビング和歌山2026年6月6日号「雨が楽しみに変わる 初夏のアジサイ巡り」
     雨の季節を彩るアジサイが、各地で咲き始めます。見頃は6月~7月初旬。アジサイ園や花手水、庭園散策…
  3. リビング和歌山2026年5月30日号「リピートしたくなる! 岩手で話題の推しラーメン」
     あっさり系、彩り豊かな一杯、カフェのような空間…。特に女性客から支持を集める岩出市のラーメン店に…
  4. リビング和歌山2026年5月23日号「梅の里みなべ町で始まる、新たな挑戦 マカダミアナッツ革命」
     5月中旬から6月末ぐらいにかけて、みなべ町の梅農家にとっては梅を収穫する繁忙期を迎えます。そんな…
  5. リビング和歌山2026年5月16日号「世界へ羽ばたく!和歌山のひとさじ Japanese pepperぶどう山椒」
     世界で注目を集める和歌山県産の調味料を紹介する新シリーズ「世界へ羽ばたく! 和歌山のひとさじ」。…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2026/6/11

    2026年6月13日号
  2. 2026/6/4

    2026年6月6日号
  3. 2026/5/28

    2026年5月30日号
  4. 2026/5/21

    2026年5月23日号
  5. 2026/5/14

    2026年5月16日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る