ささやかなほころびが 大きな亀裂へ

こだわりは十人十色我慢しているのはどっち?

正月休暇を利用して海外旅行に出かけたA子。仕事関係のツアーに1人で参加したので、同じような条件のBさんと初対面にも関わらず相部屋に。昼間は別行動で観光地を回っても、ホテルに戻ればいつも一緒。気心の知れた関係ではないので、ちょっとしたモヤモヤがイライラへと徐々に変化しました。そして「明日は帰国」となった最終日、先にお風呂に入ったBさんが後から入るA子を気遣ってお湯をはっておいてくれた(本来なら細やかな心遣いと絶賛される行動?)ことに端を発し、「お湯の量も熱さも、お風呂へ入る時間も、自分で決めるわ!」と叫んで大爆発したのだとか。長い付き合いの私なら、A子の性格とこだわりが見えて「最終日までよく我慢したね」と思うけれど、初対面では理解不可能。でも、我慢していたのはA子だけ?

このお風呂問題、夫婦間にも影を落としているようです。「結婚していたら、好きな時間にお風呂にも入れない」と、ある女優が離婚会見で話していたのが印象的でした。90歳になるMさんの手紙には「同居の義父母や夫も見送って、ようやく、ゆっくりお風呂に入れるようになりました。窓の隙間からのぞく月がきれいです」とありました。「好きな時間にお風呂に入りたい」「ゆっくりお風呂に入りたい」、そんな小さな望みさえ、結婚すると諦めなくてはならないというのでしょうか。

お正月にはどんなお雑煮を食べましたか? それはどっちの実家の味?ドレッシングの好み、みそ汁の味、目玉焼きにかけるもの(しょう油・ソース・塩)など、たえず細々した攻防が続くのが結婚生活。もし夫婦の一方だけがいつも我慢をしているとしたら、結末は…。

人のこだわりは十人十色。「どうでもいい」と言いながら、実際には「どうでもよくなかったり」します。くれぐれも我慢をせず、ハッキリと意見を出し合って調整を。ささやかなほころびがやがて大きな亀裂に変わる瞬間があることを、パパは覚えておきましょう。

名前なりきよ ようこ
なりっち
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表
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子育て・教育

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