和歌山で見られる!世界三大植物

花や木がいきいきと育つ、みずみずしい季節になりました。今回は、世界三大○○として認められている、ジャカランダとコウヤマキを紹介します。

日本では珍しいジャカランダ 再注目されているコウヤマキ

世界を代表する3つの事柄や物を表す、「世界三大○○」。緑がまぶしいこの季節、和歌山で見ることができる植物に注目してみました。

まずは、ホウオウボク、カエンボクと並び、世界三大花木の一つである「ジャカランダ」。中南米原産の、ノウゼンカズラ科の花木です。6月に美しい紫の花を咲かせるこの木が、和歌山市新通にある「斗里屋(とりや)」の駐車場に植えられています。ジャカランダを育てている宮本博さんに話を聞きました。

また、和歌山県・高野山でよく見られることからその名が付いた「コウヤマキ(高野槙)」も、ナンヨウスギ、ヒマラヤスギと並び、世界三大造園木(または庭園樹)に数えられることを知っていましたか。仏花として有名ですが、葉の緑の美しさや、さわやかな香りで、観葉植物や葉を加工した製品などが注目を集めています。高野山の金剛峯寺大門にほど近い場所に店を構え、昭和初期からコウヤマキを販売している「宮崎正商店」(高野町高野山)代表の宮崎貴晴さんを訪ねました。

和歌山に緑を増やす、新たなプロジェクトについても紹介します。

世界を代表する植物に親しもう

アクシデントで一度は枯れかけるも 力強く成長し、花を咲かせる

宮本博さん

「斗里屋」の駐車場(和歌山市新通)にある、大きな木。日本では珍しいジャカランダという植物です。メキシコを中心とした熱帯の中南米が原産で、美しい紫色の花をつけます。このジャカランダを育てている宮本博さんは、「花好きの妻が、偶然花屋で見つけたことが始まり」と話します。

熱帯の熱気を思わせるようなジャカランダ

2003年頃に100cmほどの苗を購入し、鉢植えからスタート。本来は暖かい地域の物なので、冬を越すのに苦労したとか。「木が小さいときは、特に外気が影響します。布を巻きつけたり、ポリ袋をかぶせたりしてなんとか育て、木はだんだんと大きくなりました」。鉢から駐車場のスペースに植え替えたのは、2006年頃。当初は紫色ではなく、白い花が咲いたといいます。

「植え替えたジャカランダは、根があまり広がらず不安定な状態でした。それが、あるときの台風によって根元からこけてしまった」と宮本さん。もうだめかもしれないと思いつつ、倒れた木を起こして救済措置をしたものの、やはり枯れてしまいました。

ラッパのような形の花が密集して咲きます

しかし、枯れた木の根をよく見てみると、そこにはなんと新芽が。しばらく静観することにした宮本さん。その新芽はぐんぐん伸びていき、現在の姿まで成長しました。そして、白色の花ではなく、紫色の花を咲かせるようになったのです。

花が咲き始めるのは、6月初旬。9月にも、咲き具合は夏の60%くらいですが、“2番咲き”の花を咲かせます。魅力は、なんといってもすずなりに咲く、パキッと鮮やかな色の花の美しさ。宮本さんは、「季節になれば、たくさんの人がジャカランダを見に訪れ、楽しんでくれるのがうれしい。繊細な葉が密集しているので、暑い日は木陰で涼む人もいます。また、希望者には苗を分けることも。ここから拡散し、和歌山でジャカランダがたくさん見られるようになれば、観光の一助にもなるかもしれません」と。

例年通りだと、ちょうど今の時期が見ごろ。ドラマチックな背景を持つ、和歌山市のジャカランダをお見逃しなく。

美しい緑とさわやかな香り 鉢植えはお祝いごとにも

宮崎正商店・代表の宮崎貴晴さん、由稀さん

マツ目コウヤマキ科の針葉樹であるコウヤマキは、ロケットのような細長い形状や、ぎっしり詰まった葉のあざやかなグリーンが美しく、庭木として非常に人気がある木です。コウヤマキを扱って80年以上になる、「宮崎正商店」(高野町高野山)の宮崎貴晴さんに話を聞きました。

松とは違い、肉厚の葉が特徴のコウヤマキ。新芽が出る今の季節は、葉がやわらかく折れやすいとか

明治時代まで高野山にあった戒律「禁忌十則」の中に、「禁植有利竹木」というものがありました。当時高野山では、利益になるような花の栽培などが禁止されていました。「そんな中、仏壇や墓に供える花の代わりに重宝されたのが、高野山に多く自生していたコウヤマキです」と宮崎さんは話します。古くは、弘法大師空海が仏前に供えたとされており、それが今でもお正月やお彼岸、お盆の時期に、他の花などと一緒に供えるのが慣わしとして残っています。旧花園村や相ノ浦地区で植林や栽培が盛んに行われ、高野山の特産として多くの人から愛されています。

青々とした葉がきれいなコウヤマキの苗

宮崎さんは「コウヤマキは丈夫で水を腐らせにくく、葉の緑色が長く続くところに魅力があります」と。枝や幹の部分も耐水性に優れており、江戸時代には橋げたにも使われていたとか。今ではぜいたく品ですが、昔は浴槽にもたびたび使用されていたといいます。

スーッとする独特の香りのアロマオイル

「家庭で観葉植物として育てることも、もちろん可能です」。日当たりと風通しの良い所で育てるのがコツ。コウヤマキの鉢植えは、子どもの誕生や新築などのお祝いとして贈る人も多いそう。また、さわやかで心地よい香りにも注目が集まっており、アロマオイルやお香などが販売されています。緑を感じるスッキリとした香りで、これからの季節にもぴったりです。和歌山が誇るコウヤマキを、ぜひ生活に取り入れてみて。

店名 宮崎正商店
問い合せ 0736(56)2602
営業時間 午前9時~午後6時
休日 不定休

 

紀の国・和歌山にもっとみどりを
GREEN GLOCAL(グリーン・グローカル)本格始動

メキシコから届いた植物をお披露目

自然に恵まれた和歌山県ですが、和歌山市の市街地の植物の量は、他都市に比べて少ないといわれています。そうした中、世界中の珍しい植物を輸入して、その植物を生かしたまちづくりを発信するプロジェクト「GREEN GLOCAL」が本格始動しました。観葉植物や多肉植物などを扱う「GAJU GAJU(ガジュガジュ)」(和歌山市梶取)の和田訓昌代表がリーダーとなって、趣旨に賛同した建築会社、種苗店など合計6社が参加。日本の生態系や景観を壊さず、日本でもしっかり発根する植物を植木の専門家が厳選して輸入し、“みどりのあるまちづくり”を呼びかけていきます。6月1日に、メキシコから船便で「ユッカフェリフェラ」「ダシリリオン」などが届き、関係者にお披露目されました。プロジェクトの詳細や取り扱う植物については和田代表まで。

店名 GAJUGAJU
問い合せ 073(480)1147

 

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