女性ハンターが活躍中!

リビング和歌山12月4日号「女性ハンターが活躍中!」

イノシシやシカの狩猟が解禁されました(和歌山県は来年3月15日まで)。野生の鳥獣による農作物の被害を食い止めるためのハンターが全国的に減少する中、県では女性ハンターが活躍しています。気になる彼女たちの活動ぶりとは?

鳥獣被害の解決を担うハンター
古き良さと新たな視点を大事に

自然界の生態系は、食物連鎖などによって生物の個体数のバランスが保たれています。でも、何らかの原因で生態系が崩れると、特定の野生動物が増加し、食料を求めるなど人間との境界線を越えて田畑に侵入。農作物や樹木を食べるといったことが起こります。そして今、全国的にシカやイノシシなどによる鳥獣被害が深刻化しています。この問題解決の一端を担っているのが、狩猟免許を持つハンターたちです。

ただハンターの数は高齢化などで減少。和歌山県も例外ではなく、「和歌山県猟友会」によると、ピーク時1万人を超えていた会員は現在約2500人に。新たな人を迎え入れようと4年前、全国的にも珍しいとされる「女性部」を設立。イベントなどで地域の人たちとの交流の場を広げるなど、狩猟の世界に新風を巻き起こしています。

同会の北詰俊三事務局長は、狩猟は鳥獣害対策と楽しさを味わうという2つの側面を持つとした上で、「安全を確保するためにも昔からの“しきたり”を守って狩りをしています。先輩たちが守ってきた古き良さを残しつつ、若い人たちの視点を取り入れることが組織の継続・発展には大切。だからこそ女性の力が必要です」と話します。

女性部長の溝部名緒子さんに話を聞くとともに、ジビエ料理を紹介。ワークショップの参加者も募ります!

聞いてみました!ハンターLIFE

和歌山県猟友会・女性部長の溝部名緒子さんに、自身が狩猟を始めたきっかけや女性部の活動について話を聞きました。他、開催中のイベントや1日ワークショップなども紹介します。

自然や食の大切さを肌で感じる
溝部さんの「狩猟」のある暮らし

Q なぜハンターに?
―家庭菜園をするなど、もともと食に気を配っていましたが、子どもが生まれてから、より食材にこだわるように。あるとき、イノシシの肉をいただきました。食べると体がポカポカと温かくなったことから、狩猟に興味を持ち、キジ撃ちを見学。銃声が心に響き、“やってみたい”と思い、8年前に「鉄砲」「わな」「網」の3種全ての免許を取得しました。

Q 狩猟はどこで?
―近所の山や池、紀南方面など、県内各地で行っています。でも、どこでもいいわけではなく、「ハンターマップ」と呼ばれる地図で定められた場所だけで猟をします。そして、1年間で狩ったイノシシやシカなどの詳細は和歌山県猟友会がまとめて県に報告。生態系のバランスを見る際の情報としても活用されています。

Q 初めて猟をしたときの思い出は
―カモ撃ちに出掛け、たまたま当たりました。狩猟は撃ってから回収するまでが一連の流れ。興奮していて、どこに落ちたのか分からず、探し回ったのを覚えています。

Q 狩猟を始めて良かったことは何
―生活に張り合いが出ました。食事一つとっても食材の幅も増えました。また、自然現象など、先輩ハンターから学ぶことがとても多く、普段の暮らしに生かせています。

Q 狩猟を通して自身に変化はありましたか
―猟に出て獲物に出合わなかったり、捕まえられなかったりしても、自然の中に身を置くこと自体を楽しめるように。いろいろなことに対し、心の持ちようが変わってきたと感じています。

アライグマの毛の眉用化粧筆など女性部の新プロジェクト進行中

Q 女性部員は何人で、どんな人がいるのですか
―昨年度27人増え、現在は94人です。私はエステとメークの仕事をしていますし、会社員、農家、栄養士、主婦などさまざまです。

Q 狩猟に興味を持つ女性が増えている実感は?
―ありますね。SNSなどで“話を聞きたい”“見学したい”など、狩猟に関する問い合わせを多くいただいています。

Q 女性部と地域との交流も増えているかと
―2年前にハンターを身近に感じてもらうためのイベント「狩りガールフェスタ」を開きました。他にも、小学校などで、山の環境や野生動物の話をしたり、自然体験や食に関するワークショップを行ったりしています。

Q 「狩りガールフェスタ」は盛況でしたよね
―はい。狩猟と聞いても、普段の生活ではなじみのない世界です。狩りで感じたことや農業被害の体験談を話すのはもちろん、ジビエカレーの試食会、模擬銃やわなの展示・体験などを企画。皆さんと触れ合う中で、興味を持ってくださっていると感じることができました。また開きたいです。

Q 来年の主な活動は?
―アライグマの毛で作る眉用の化粧筆「獣毛筆」と、狩猟をテーマにした「カレンダー」の制作、ロケットストーブ作りを考えています。

Q 獣毛筆はなぜ
―有害駆除としてアライグマを処分するだけではなく、SDGsの観点から何か活用できないかと。そこで職業柄、顔の印象を決める“眉”に着目。地元産の化粧筆ができないかと考えました。全国の筆メーカーに連絡して協力してくれる会社を探し出し、試作を重ね、ようやくアライグマの毛の眉筆が完成しました。今後、ワークショップなどで広めていきます。

免許などの問い合わせ

問い合わせ先 和歌山県猟友会
住所 和歌山市湊通町南4-18林業会館内2階
電話番号 073(436)0676
HP 和歌山県猟友会
わかやま狩りガール部長のひとりごと

女性部・児玉さんと道下さん
おすすめのジビエ料理を紹介

スキレットを使うと、肉がふっくら柔らかに焼けます! ニンニクをオリーブ油で炒めて香り付けした後、粗びきの塩コショウで味付けした肉を焼きます

下準備で肉にメープルシロップを塗り込むのがコツ。肉を焼いた後の油脂に、ユズの皮のすりおろしと果汁、しょう油、塩コショウを入れるとソースが完成

ここで買えるよ ジビエ肉専門の小売り店

イノシシやシカの肉などを販売。ハンバーグやシチュー、くん製など、店主の手作り品も並びます

問い合わせ先 肉のつちや
住所 和歌山市南片原1-11-2
電話番号 073(436)2001
営業時間 午前8時半~午後6時
休日 水・日曜

女性ハンター1日ワークショップ
トーク&獣毛筆作り

参加者募集

アライグマの毛で獣毛筆を作る他、ジビエ料理を食べながら、女性ハンターとの交流を楽しみます

講師 県猟友会女性部
日時 2022年2月5日(土)午後1時半~3時半
場所  リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室(和歌山市本町)
対象 大人
材料・試食費 500円
持参物 飲み物
定員 10人程度
申し込み締め切り 2022年1月14日(金)
※応募多数の場合、抽選。1月下旬、当選者だけに当選はがきを発送します
申し込み方法 ①氏名②年齢③〒住所④電話番号を記載し、「獣毛筆作りワークショップ」係へ
【はがき】〒640-8557(住所不要) 和歌山リビング新聞社
【メール】living@waila.or.jp
※メールは件名に「獣毛筆作りワークショップ」と入力
問い合わせ 和歌山リビング新聞社 073(428)0281
月~金曜午前9時半~午後6時半
※土・日曜、祝日除く

2022年2月28日(月)まで開催中!
わかやまジビエフェスタ

県内の飲食店・宿泊施設88店舗でジビエ料理を提供。シェフが腕をふるった山の恵を味わえます!
わかやまジビエフェスタ (https://www.wakayama-gibier.com/)で検索

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