楠見東小学校の6年生が、地域の親子と授業で交流 先生は“赤ちゃん”

命をいとおしむ心が芽生える
ママたちは子育ての喜びを再認識

赤ちゃんの笑顔が教えてくれる大切なこと

地域のママたちが赤ちゃんを連れて学校へ。「赤ちゃん教室」が、11月6日に和歌山市立楠見東小学校(同市善明寺)で行われました。この授業は、和歌山市が取り組みを進める家庭教育支援の一環として行われ、ママたちが子ども連れでできるヨガのスタジオを運営する松原真季さんが中心となり、0歳~3歳の乳幼児を育てるママたち13人が親子で同小学校を訪れました。

赤ちゃんと触れ合いながら、ママの話を聞く児童たち。戸惑いながらも、赤ちゃんのしぐさや笑顔に「かわいい!」を連発

出迎えたのは、6年生たち。担任教諭や松原さんによる事前授業を経て、この日を迎えました。「事前授業では、お産や赤ちゃんの成長、また個性についても話しました。月齢によっても、性格もさまざまな赤ちゃんとどうコミュニケーションをするか、また、赤ちゃんのママに聞きたいことなどを事前に考えてもらいました」と話す松原さん。

さらに、児童たちは手作りのおもちゃも用意して、赤ちゃんと対面。グループに分かれ、赤ちゃんを抱っこしたり、おもちゃで遊ばせたり…。「でも、思う通りにはいかないこともあります。赤ちゃんが動き回ったり、泣いたり、かんしゃくを起こしたり…。かわいいだけじゃなくて、大変なこともあるということが、小学生なりに分かったと思います」と松原さん。

少子化、核家族化が進み、地域のつながりも希薄になる中、初めて出産を経験したママたちは子育てに戸惑うことが多々。「こうしたリアルな体験は、将来親になったときに役立つと思います。大変なこともあるけど、赤ちゃんの笑顔に救われ、小さい命を大切に思う気持ちも自然と湧いてくるものです。また、“みんなもこんな赤ちゃんだったのよ”と、親以外の大人に教えられることで、自分のことも大切に思えるんじゃないでしょうか」とも。

参加したママにとっては、孤立しがちな子育て中に赤ちゃんと一緒に学校に出かけたり、普段の子育てや赤ちゃんのことを児童たちに話すことで“すごい”と認めてともらえ、自分自身の子育てを見直すことができます。松原さんも、子ども3人を育てる現役ママ。「子どもの育ちのためにも、ママたちを元気にしたい。そして、“将来のママやパパ”のためにもなる『赤ちゃん教室』。こうした取り組みが今後も広がれば」と話していました。

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