「甘えさせる」と 「甘やかす」は違う! 自分の力を信じられる子に

子どもが心身ともに健やかに育つためには、身近な人に十分甘えることが必要です。そう伝えると、「わがままになりませんか?」と質問されることがあります。「甘えさせる」と「甘やかす」を混同する場合があるようです。

「甘やかす」とは、物質や行動面で相手が楽なように障害を取り除くことです。失敗させたくない、悲しい嫌な思いをさせたくない、そんな気持ちから、子どもから経験を奪うことです。「まだ小さいから無理よ」「あなたには難しいわ」。こうした優しい言葉が子どものやる気を失くし、何でもお母さんの指示を仰ぐ自信のない子に育ててしまいます。

一方、「甘えさせる」とは精神面で自分に頼ることを許す行為です。スキンシップを求めてきたときに全力で応える、子どもの挑戦をできると信じて見守る、落ち込んでいるときに寄り添って励ます、などです。最後に安心できる場所がある。そんな子どもは失敗を恐れずチャレンジします。何があっても自分を信じ、未来を切り開くことができる強い人になります。

たくさん甘えた子は「自分は愛されている」と信じることができます。そのことが、今度は自分が人に対する時の指針となり、豊かな人間関係を築くことにつながります。小さいときは、特にスキンシップが有効です。1日7秒間抱っこするとお母さんの愛情がしっかり伝わり、子どもの甘えたい欲求も満たされます。朝起きたとき、お風呂のときなど「大好きよ」の言葉とともに、ぜひ毎日の習慣に取り入れてくださいね。

著者むらたますみ
キッズコーチングマネジャー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長
HPキッズコーチングマネジャー
https://momsknack.com/

子育て・教育

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