三叉神経痛・片側顔面けいれんの
専門外来が開設
済生会和歌山病院で診療をスタート

放置するケースが多い症状 顔の痛みやけいれん、我慢しないで

専門外来を担当する小倉光博医師

「顔面が激しく痛む病気、三叉(さんさ)神経痛と顔面が勝手にピクピク動く片側顔面けいれんは、同じような原因で起こることが分かっています。それは脳血管が脳神経を圧迫して起こるケースです。どちらの病気も50歳以上の中年に多く、女性に多い傾向があります」と話すのは、済生会和歌山病院(和歌山市十二番丁45)の副院長で、脳神経外科部長の小倉光博医師。このたび同院は、「三叉神経痛と片側顔面けいれん」の専門外来を開設しました。 

 小倉医師は開設について次のように話します。「三叉神経痛と片側顔面けいれんは、特に生命に関わるものではないので、そのまま放置して治療が遅れたりします。しかし、患者さんにとっては耐え難い痛みやけいれんのために、不快な思いで日常を過ごされていることと思います。専門外来では、まずは臨床診断とMRI画像診断を行い、内科的治療と外科的治療について患者さんに説明し、患者さんが自分の希望に沿った治療を選択できるようにします。中でも脳血管が脳神経を圧迫していることが原因である場合は、手術により約90%が完治につながっています」

 三叉神経とは脳幹から顔に向かって伸びる3本の神経のことで、顔の感覚(痛い、冷たい、温かいなど)を脳に伝えます。三叉神経痛の症状は、激しい痛みが瞬間的に顔面に繰り返し起こり、顔や口腔(こうくう)の特定の部位にふれると痛みが誘発されるのが特徴です。

 一方、片側顔面けいれんは、脳からの指令で顔面の筋肉を動かす顔面神経が血管に圧迫されることで、不快なけいれんやひきつれが目の周りや口の周りに起こる病気です。けいれんは左右どちらかに出て両側にならないのが特徴です。

 顔面の痛みやけいれんなどの症状に悩んでいる人は、まずは受診してください。
 済生会和歌山病院の「三叉神経痛と片側顔面けいれん専門外来」の診察日は、毎週火・水・木曜(予約制)。予約の受付時間は、祝日を除く月~金曜午前8時45分~午後6時(木曜は5時30分まで)。予約は下記まで。

お問合せ 済生会和歌山病院地域医療連携室
電話番号 073(424)5186

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