女性に多い貧血 肌や髪に影響

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献血しようとしたら「比重が足りません」と言われたことはありませんか?また、今の季節はたくさん汗をかき、鉄分不足に陥りがち。今回は“貧血”について専門医に聞きました。

Q 貧血ってどんな状態ですか。

A 血液中の鉄分は、酸素を全身に運ぶ重要な役割を担っています。鉄分は血液中のヘモグロビンの値で充足度が確認でき、血液1デシリットル中ヘモグロビンが12ミリグラム以下になると貧血とされ、10ミリグラム以下になると、息切れ、ふらつき、突然眠くなる、疲労感がとれない、下まぶたの内側の赤みが少ないなど、自覚症状が出てきます。

Q 貧血を予防したり、軽減するには?

A 鉄分には、赤身の肉やレバーに含まれる動物性のヘム鉄と、ひじきや小松菜などの植物性の非ヘム鉄があり、積極的な摂取が必要です。さらに、鉄分はビタミンと同時に摂ることで吸収率が増すので、多くの食材をバランスよく食べることも大事です。また、貧血になる原因には、生理の出血、がんなどの疾患による臓器からの出血も考えられます。血液検査を含めた診察を受け、病気が隠れていないか確認することも必要です。

Q 貧血が続くと、どうなりますか。

A 慢性的な疲労感から日常生活に支障をきたす場合や味覚障害などが出ることもあります。続くと髪や肌のツヤが失われ、表面がデコボコしたり反り返るなど爪の変形も出てきます。貧血は、女性にとって気になる美容とも密接に関係しています。生活改善を行い、原因疾患を見つけるための受診をおすすめします。

取材協力 日本赤十字社和歌山医療センター血液内科部
ホームページ http://www2.kankyo.ne.jp/nisseki-w/

※次回は9月12日号掲載

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