学びたい気持ちを応援! 4月から国の新制度がスタート
子ども3人以上で大学無償化

リビング和歌山2025年3月29日号「学びたい気持ちを応援! 4月から国の新制度がスタート 子ども3人以上で大学無償化」

2025年4月から、扶養される子どもが3人以上いる全ての多子世帯を対象に、大学や専門学校などの入学金・授業料が無償化(大学無償化)されます。この新制度について文部科学省に聞きました。

多子世帯の家計負担を軽減
入学金と授業料の減額や免除

 新年度からスタートする大学無償化は、2023年に政府が閣議決定した少子化対策「こども未来戦略」のプランに盛り込まれた施策の一つ。多子世帯を対象に、入学金・授業料の減額または免除を行い、大学や専門学校などの教育にかかる費用が無償化(返還不要)になる制度です。

国公立のほとんどで授業料と入学金の家計負担がゼロになり、私立でも大幅に負担が軽減されます。扶養する子どもが、第1子が大学生、第2子が高校生、第3子が中学生ならば、第1子が就職するなど、扶養から外れるまで支援を受けることができます。

ただ、この制度は、今回が初めてではなく、国の「高等教育の修学支援新制度」によって、2020年度から実施されています。

多子世帯支援の現行と新制度の違いについて、文部科学省 高等教育局 学生支援課高等教育修学支援室の担当者は、「現行の制度では支援額の上限が満額の4分の1。加えて、年収600万円程度を目安に所得制限が設けられ、世帯収入によって支援額が異なります。新制度では所得制限がなくなるため、支援対象者が拡大します」と話します。

大学無償化の4年間の支援額は、満額で見ると、国公立大学で244万円(入学金28万円含む)、私立大学で306万円(同26万円含む)。学校ごとに授業料などが異なるため、国が支援額を設定し、基本その枠内で無償化が行われる仕組みです(下段中央Q&A)。

新年度は、在学中の学生を含む約41万人が対象となる見込み。担当者は「支援金は、国費などを財源として大学側が授業料や入学金を減免するため、本人への直接給付はありません。2025年度は、入学・進級後、各学校で申し込み手続きを行います。詳細については進学先の学校に確認してください」と話しています。

紙面では、新制度に関するQ&Aの他、対象となる和歌山県内の学校を紹介します。

文科省高等教育修学支援室で聞きました!

Q.大学院生や海外留学は対象になりますか

A. 大学院生と海外留学は、対象外になりますが、扶養する子どもの数に含めることはできます。例えば、第1子が大学院へ進学し、引き続き扶養される場合、扶養されている子どもの数は3人となり、第2子以下は支援対象になります。海外留学の場合も同様です。

また、日本の大学などに在学している学生が休学して海外留学する場合、休学期間中は支援が停止されますが、復学後に支援が再開されます。ただし、休学せずに日本の大学などに学籍を置いている場合は、引き続き支援を受けることができます。

Q.該当する場合、いくら支援が受けられますか

A. 学校の種別や設置者別ごとに支援の額が異なります。国が定める一定の額まで減額や免除が適用されます。実際の入学金や授業料が一定の額よりも少ない場合、差額は支給されません。
※①は入学金、②は授業料を示します

大学

国公立▶①28万円②54万円
私 立▶①26万円②70万円

短期大学

公 立▶①17万円②39万円
私 立▶①25万円②62万円

高等専門学校

国公立▶①8万円②23万円
私 立▶①13万円②70万円

専門学校

国公立▶①7万円②17万円
私 立▶①16万円②59万円

Q.扶養する子どもの数はいつ判定するのですか

A. 原則、申請時点で確定している直近の年末(12月31日)時点での税法上の扶養情報に基づいて判定します。例えば、2025(令和7)年度の春の定期採用で申請手続きを行う場合は、2023(同5)年12月31日時点の情報を。秋の定期採用で申請手続きを行う場合は、2024(同6)年12月31日時点の情報から確認することになります。

申請は入学・在学している学校で関係書類を受け取り、インターネットでJASSO(日本学生支援機構)に申し込みます。その際、学生本人と保護者のマイナンバーの提出が必要です。

Q.過去に留年したことがあっても支援を受けられますか

A. 申請の時点で、学業不振を理由に、修業年限内での卒業(または修了)ができないことが確定した場合、本制度の支援対象にはなりません。ただし、災害や傷病、その他、やむを得ない理由がある場合は、支援の対象外とならないこともあります。

Q.多子世帯の支援を受けています。退学し、別の学校に入学しても受けられますか

A. 現に在学している大学などの入学金・授業料を、修業年限まで支援する制度のため、退学後に別の学校に入学した場合、再度支援を受けることはできません。

別の学校に転学や編入学する場合は、引き続き支援を受けられる可能性があります。

Q.現在、浪人生で来年度に大学に進学予定です。支援の対象になりますか

A.浪人生であっても大学などに進学する際に支援を受けられる可能性があります。その場合、高校などを卒業してから大学などへ進学するまでの期間が、2年以内であることが申請の条件になります。

Q.支援を受けていたけれど、途中できょうだいが就職を理由に扶養から外れたら

A.  兄弟姉妹が就職などを理由に扶養から外れ、扶養する子どもの数が2人以下になった場合、「多子世帯」の支援の対象外となります。しかし、学生本人とその生計を維持する人(原則として父母)の収入状況などにより、引き続き支援を受けられる可能性があります。

Q.子どもが1人や2人の場合は支援を受けられないのですか

A.   「多子世帯」支援の対象とはなりませんが、学生本人、または父母などの家計の経済状況に関する要件を満たす場合、授業料や入学金の減免を受けられることがあります。詳しくは、文科省のホームページを確認ください。また、進学先の学校にも問い合わせてください。

奨学金制度など▶https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shougakukin/main.htm

経済的支援制度など▶https://www.mext.go.jp/a_menu/coronavirus/benefit/index.html

新制度の対象校と支援額
大学、高等専門学校(4・5年)の紹介

4月から始まる「高等教育の修学支援新制度」(多子世帯大学無償化)の対象となる、和歌山県内の大学、高等専門学校、専門学校、教育研修施設を紹介します。また、制度によって減額・免除される入学金と授業料についても伝えます。

国立 和歌山大学

国立 和歌山大学

 教育・経済・システム工学・観光の4学部と社会インフォマティクス学環を有する総合大学。小規模クラスや対話型授業を重視し、手厚く学生を支援。進路相談や研究設備も充実しています。専門・教養教育を通じて地域と連携し、深い学びを得られる環境が整っています。

入学金 28万2000円
授業料 53万5800円
電話番号 073(457)7128 学生支援課
住所 和歌山市栄谷930

和歌山県立医科大学

和歌山県立医科大学

 医学部、保健看護学部、薬学部を持つ医療系総合大学として5年目を迎えます。現場での臨床実習を重視し、実践的なスキルとチームワークを養うためのプログラムが充実。グローバルな視野で、地域医療の活性化に貢献できる医療人を育成しています。

入学金 28万2000円
授業料 53万5800円
電話番号 073(447)2300
住所 和歌山市紀三井寺811-1

和歌山信愛大学

和歌山信愛大学

 小学校教諭・幼稚園教諭・保育士の免許・資格が取得できる大学です。実習先が多彩で、1年次からそれぞれの進路に沿った実習を継続的に経験できるのが特徴。将来の教育者・保育者として地域社会で活躍できる「先生」の育成が行われています。

入学金 23万円
授業料 70万円
電話番号

073(488)3120 教学センター

住所 和歌山市住吉町1

高野山大学

高野山大学

世界遺産・高野山内にキャンパスを構えています。県内の大学で唯一、文学部(密教学科・教育学科)があり、歴史、文学、書道、哲学など、幅広い学問を総合的に学習。建造物や文献など、高野山に残る1200年分の貴重な資料との出合いもたくさんあります。

入学金 20万円
授業料 70万円(密教学科)
電話番号 0736(56)2921
住所 高野町高野山385

宝塚医療大学和歌山保健医療学部

宝塚医療大学和歌山保健医療学部

 和歌山県が誘致し、2020年に開学。リハビリテーション学科(理学療法と作業療法の2コース)と看護学科が設けられています。医療ニーズに対応できる専門の人材を養成。県立医科大学や地域の総合病院と連携し、最先端の医療技術が学べます。

入学金 26万円
授業料 70万円
電話番号 073(494)5000
住所 和歌山市中之島2252

東京医療保健大学和歌山看護学部

東京医療保健大学和歌山看護学部

 和歌山県、和歌山市、日本赤十字社和歌山医療センターと連携し、2018年に開校。20年度に大学院、22年度には助産学専攻科が開設されました。和歌山の地域社会の特徴を理解した上で、必要な判断と看護実践の基礎となる知識・技術を習得します。

入学金 26万円
授業料 70万円
電話番号 073(435)5819
住所 和歌山市東坂ノ上丁3

和歌山リハビリテーション専門職大学

和歌山リハビリテーション専門職大学

 教養教育や専門教育を受けながら、特定のプロフェッショナルを目指すための実践的なスキルを学べる“専門職大学”。健康科学部リハビリテーション学科(理学療法学専攻・作業療法学専攻)​を設置し、理論と実践を融合した教育で地域で活躍する人材を育成しています​。

入学金 25万円
授業料 50万円
電話番号 073(435)4888
住所 和歌山市湊本町3-1

和歌山工業高等専門学校

和歌山工業高等専門学校

 5年間の一貫教育を通じて、工学分野のエンジニアや研究者を育成。講義はもちろん、実験・実習に重点を置いた教育を行い、高度な知識と技術を身に付けます。新しい時代に対応した創造力を養い、国際社会にも貢献できるよう、教育・指導が行われています。

入学金 8万4600円
授業料 23万4600円
※1~3年生・高校無償化制度、4年生以上・高等教育の修学支援新制度
電話番号 0738(29)8242 学生課
住所 御坊市名田町野島77

新制度の対象校と支援額
専門学校・教育研修施設の紹介

大原情報医療保育専門学校和歌山校

大原情報医療保育専門学校和歌山校

 医療事務や保育士、幼稚園教諭、システムエンジニア、イラストレーターなどを目指すコースが設置されています。マンガやイラストのスキルを学べるコースでは、現役の漫画家が講師として指導。在学中に、就職に役立つさまざまな資格を習得できます。

入学金 16万円
授業料 59万円
電話番号 073(475)8011
住所 和歌山市黒田88-1

大原簿記法律&美容製菓専門学校和歌山校

大原簿記法律&美容製菓専門学校和歌山校

 警察官や公認会計士、パティシエなど、さまざまな分野のプロを目指せる多彩なコースを完備。公務員関連では県庁、市役所、裁判所など勤務先に応じた11コースを設置。各業界で経験豊富な講師が直接指導し、希望の業界への就職をサポートしています。

入学金 16万円
授業料 59万円
電話番号 073(475)8011
住所 和歌山市黒田88-1

IBW美容専門学校

IBW美容専門学校

 1955年に創立し、今年で70年目を迎える美容専門学校です。2年制と通信課程で学べる3年制の2コースがあり、オプションでネイリストなどの資格も取得可。卒業生は美容師、エステティシャン、ブライダルスタイリスト、着付け師など幅広い分野で活躍しています。

入学金 10万
授業料 59万円
電話番号 073(433)1828
住所 和歌山市南汀丁29

和歌山高等美容専門学校

和歌山高等美容専門学校

 創立73年の歴史と伝統を誇る、美容師養成の専門学校。併設サロン(実習室)完備し、美容室オーナーによる直接指導などの実習を通じて、高度な技術を習得。2年間でプロスタイリストとしてデビューできる技術を身に付け、美容国家試験の合格を目指します。

入学金 10万
授業料 59万円
電話番号 073(422)5257
住所 和歌山市小人町32

和歌山県歯科衛生士専門学校

和歌山県歯科衛生士専門学校

 和歌山県歯科医師会が運営する県内唯一の歯科衛生士養成校。3年間、少人数制で資格取得に必要な知識や技術を学べます。実技の補講は習得できるまで何度でも指導。即戦力として地域に貢献できる歯科衛生士の育成に力を入れています。

入学金 16万円
授業料 30万円
電話番号 073(431)8616
住所 和歌山市築港1-4-7

和歌山コンピュータビジネス専門学校

和歌山コンピュータビジネス専門学校

 IT・デザイン・ゲーム開発・eスポーツを学ぶIT科、警察や消防、市役所職員などを目指す公務員のコースがある専門学校です。IT科は、「対面・オンライン」が選べるハイフレックス授業を導入、一人一人のライフスタイルに合わせて学ぶことができます。

入学金 10万円
授業料 59万円
電話番号 073(474)0200
住所 和歌山市黒田41-1

和歌山YMCA国際福祉専門学校

和歌山YMCA国際福祉専門学校

 高齢者や障がい者に対応した介護の知識、専門技術、さらに医療的ケアに関する技術を2年間で習得。国家試験受験資格を取得でき、合格へと導くサポートが徹底されています。1年次から介護現場実習をスタート、業界で即戦力として活躍できる人材を目指します。

入学金 16万円
授業料 59万円
電話番号 073(473)3338
住所 和歌山市太田1-12-13

和歌山県農林大学校

和歌山県農林大学校

 農林業の担い手を育成する県の教育研修機関。農学部(2年制・専修学校)と林業研修部(1年制・研修機関)があり、実践を重視したカリキュラムで、基礎技術から経営管理まで一貫して学習。農林業関連への就業や経営に必要な知識と技術を身に付けます。

授業料 12万100円
※入学金は無し
電話番号

0736(22)2203 農学部

0739(47)4141 林業研修部

住所 農学部 かつらぎ町中飯降422
林業研修部 上富田町生馬1504-1

フロント特集

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年8月30日号「自然界の脅威に備えよう 人と自然の“キケンな遭遇” 出合ったらどうしよう!?」
     秋は川や山などへ出かける機会が増える季節です。もしも「クマ」や「スズメバチ」などの危険な生き物た…
  2. リビング和歌山2025年8月23日号「あなたのその行動が働きを鈍くしているかも 免疫細胞のはなし」
     私たちが健やかに過ごすために、身体に備わっている〝免疫〟。忙しい毎日の中でついやってしまう行動が…
  3. リビング和歌山2025年8月9日号「語り継ぐ体験、記録で伝える 戦後80年、未来へ残す記憶」
     1945(昭和20)年8月15日の終戦から、今年で80年を迎えます。戦争を直接体験した人々が少な…
  4. リビング和歌山2025年8月2日号「専門店が続々登場、美と健康をサポートするスーパーフード ブーム再燃!アサイーボウル」
      まだまだ暑さが続く今年の夏。涼しく冷んやりと、そして健康に乗り切るためにアサイーボウルはいかが…
  5. リビング和歌山2025年7月26日号「進化する「北ぶらくり丁」」
     レトロな雰囲気のなかに、遊び心と新しさが交錯する北ぶらくり丁が活気にあふれています。アーケードの…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/8/28

    2025年8月30日号
  2. 2025/8/21

    2025年8月23日号
  3. 2025/8/7

    2025年8月9日号
  4. 2025/7/31

    2025年8月2日号
  5. 2025/7/24

    2025年7月26日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る