文武両道の先にある、出会いを求めて
“東大院生”がセーリングで世界に
和歌山市出身・西尾拓大さんが10月にアルゼンチンへ

現在は、神奈川県葉山町でヨットに勤しむ西尾さん(右)。研究との二刀流に奮闘中!

10月24日(木)~11月2日(土)に開催されるセーリングの世界選手権「2024スナイプ・ワールド・チャンピオンシップ」に、和歌山市出身の西尾拓大さんが日本代表として出場。ペアを組む柳澤球大朗さんと、南アメリカ・アルゼンチンでトップフィニッシュを狙います。海上のコースをヨットで進み、着順を競うセーリング競技。ヨットにはエンジンがなく、動力は風・波・潮だけです。そのため、地形や天候でレースの難易度は激変。西尾さんは、「2人乗りでの海外レース出場は初めて。良い成績を残すことはもちろんですが、楽しむ気持ちも忘れずに挑みます」と話します。

小学校3年生、「和歌山ジュニアヨットクラブ」でヨットデビューした彼は、世界の舞台を目指すセーリング選手でありながら“東大院生”の顔も持つ二刀流です。和歌山県立桐蔭中・高等学校を卒業後、東京大学に進学し、現在は東京大学大学院工学系研究科修士課程1年。東京大学運動会ヨット部のOBコーチとしても活躍しています。

華々しい経歴ですが、「大学受験は1年浪人していますし、今回の世界選手権も、2人乗りに転向した大学1年生から、憧れ続けた念願の舞台です」と西尾さん。彼が研究とヨットにそこまで没頭するのは、「世界の面白い人に出会ってみたい」という強い好奇心。その思いのためなら努力を惜しまず、「順風満帆ではなかったからこそ、今の自分があります。どちらかを諦める選択肢はありませんでした」とも。

スナイプ級(=ヨットの種別)の世界選手権出場は、西尾さん・柳澤さんが“東大ヨット部”初の快挙。「自分の実力を試したいのはもちろんですが、海外選手との交流やプレーで得た経験を、後輩たちに伝えたいです」と。現在、2人はクラウドファンディングを立ち上げ、世界選手権出場に向けて支援を募っています。詳細はこちら▶https://x.gd/8mcO9

 ペアの柳澤さん(右)と世界の舞台へ

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