毎日生き生き健康通信vol.15
次はヒノキ花粉がやってくる!
舌下免疫療法を始める検討を

季節性の咳にはアレルギー治療を

スギ花粉は3月上旬にピークを迎え、少しずつ落ち着いてきましたが、次は“ヒノキ”の出番。例年4月上旬から飛散し始めます。スギとヒノキの花粉は、その細胞が同じような構造を持っているので、スギ花粉症の約7割がヒノキ花粉にも反応し、その症状に悩まされることが多いです。例年、ゴールデンウイーク明けぐらいまでの長期間にわたって花粉症が続くような人は、まだこれからヒノキが飛散するシーズンがやってきますので、油断はできません。

鼻水やくしゃみ、目のかゆみなどが一般的な花粉症の症状ですが、ヒノキ花粉の場合は、喉のかゆみや咳(せき)などの症状が強く出ることが多いようです。

また、この時期は“アトピー咳嗽(がいそう)”といってアレルギー性の咳が出る人も多くなります。発熱などの症状はないのに“咳だけが出る”、特に“毎年同じような時期になると咳が続く”場合は、花粉によるアトピー咳嗽の可能性があります。咳止め薬は効果がありませんので、アレルギー治療をしてみることをおすすめします。

5月になってヒノキ花粉が収まると「舌下(ぜっか)免疫療法」を始める時期が来ます。これは、アレルギー疾患の原因となる抗原を少しずつ投与し、体に慣れさせて症状を和らげていく免疫療法です。専門医の診療で適した治療を続ければ、長期にわたって症状を抑え、治癒の可能性も望めると注目されており、臨床試験によるとスギ花粉症では約80%の有効率が認められています。

推奨されている治療期間は3~5年。1日1回、自身で舌の下に錠剤を一粒投与します。薬の味は無味で飲みやすく、通院は1カ月に1回程度で済むので、根気さえあれば続けやすい治療法です。花粉が飛んでいる時期は抗原に対する体の反応が敏感になるため、花粉が収まっている5~12月に治療を開始します。原則5歳以上の小児にも投与でき、幼少のころに免疫療法を受けた子は大人になっても花粉症が出にくくなるという結果も報告されています。

花粉症の症状を和らげるには、自分の病型や重症度を知り、適した治療を持続することが大事です。アレルギー専門医を受診し、適切なケアをしましょう。

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

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