毎日生き生き健康通信vol.64
“百日ぜき”の報告数が増加中
2週間以上続く長引くせきに要注意

たかが〝せき”と思わず、医療機関へ受診を

例年に比べて全国的に百日ぜきの報告数が増加しています。2022年は499件、2023年は1009件、2024年には4054件、2025年は3月時点で、すでに4100件を超えていて昨年を上回るペースです(国立感染症研究所調べ)。インフルエンザのように爆発的に広がる病気ではありませんが、今後の流行が心配されています。和歌山県内では今のところ報告数は少ないものの、全国の傾向から今後増加する可能性があるので注意が必要です。

百日ぜきは、〝百日ぜき菌”と呼ばれる細菌に感染することで発症。特徴的な長引くせきが続くので、この名前が付けられています。百日ぜき菌は乳幼児向けの3種・4種・5種混合ワクチンに含まれていて、ワクチンの普及で患者数は減少しましたが、免疫が弱い乳児やワクチンの効果が薄れてくる成人は再感染のリスクがあります。

初期は軽いせきや微熱など風邪に似た症状があり、次第にせきの回数が増加。2週間以上続くせきや、せきによる息苦しさなどがある場合に、百日ぜきを疑います。夜間に悪化しやすい傾向があり、数分続く激しいせきや、息を吸い込む時に「ヒュー」という音が出る“笛声様(てきせいよう)吸気”、せきの後の嘔吐(おうと)なども見られます。乳児はせきの症状を伴わないこともあり、無呼吸や顔色不良などが初期症状になることも。診断はPCR検査や血液検査などを行います。「せき止めの薬を飲んでも効かない」「風邪薬を飲んで1~2週間たっても良くならない」「周囲で似た症状の人がいる」場合は百日ぜきの可能性を考慮し、検査をせずに治療を始めることもあります。

治療にはマクロライド系抗菌薬を使用します。適切な治療を行えば5日ほどで菌の排出は止まりますが、治療しないと約3週間菌が出続けるので早期診断・治療が重要。特に、大人は軽症の場合もあり、“長引く風邪”として見過ごされがち。気付かないうちに、乳児などへ移してしまうことがあります。

予防にはワクチンの定期接種が基本です。大人向けのワクチンもあるので、子どもと接する機会が多い人は接種の検討を。「たかが“せき”」と軽視せずに、2週間以上せきが続く場合は医療機関に相談を。
(辻本直貴)

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2026 贈呈式

交通安全キャンペーン2026 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2026年6月20日号「ジメジメな日も心地よく梅雨は香りでリフレッシュ」
     曇り空や雨の日が続き、気分がどんよりしがちな梅雨シーズン。そんな時季こそ、暮らしに香りを取り入れ…
  2.  健康志向の高まりを背景に、玄米の栄養価や機能性が改めて注目されています。6月14日の「認知症予防…
  3. リビング和歌山2026年6月6日号「雨が楽しみに変わる 初夏のアジサイ巡り」
     雨の季節を彩るアジサイが、各地で咲き始めます。見頃は6月~7月初旬。アジサイ園や花手水、庭園散策…
  4. リビング和歌山2026年5月30日号「リピートしたくなる! 岩手で話題の推しラーメン」
     あっさり系、彩り豊かな一杯、カフェのような空間…。特に女性客から支持を集める岩出市のラーメン店に…
  5. リビング和歌山2026年5月23日号「梅の里みなべ町で始まる、新たな挑戦 マカダミアナッツ革命」
     5月中旬から6月末ぐらいにかけて、みなべ町の梅農家にとっては梅を収穫する繁忙期を迎えます。そんな…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2026/6/18

    2026年6月20日号
  2. 2026/6/11

    2026年6月13日号
  3. 2026/6/4

    2026年6月6日号
  4. 2026/5/28

    2026年5月30日号
  5. 2026/5/21

    2026年5月23日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る