永田睦子・新ヘッドコーチのもと目指せ! てっぺん

 和歌山県代表として全日本クラスの大会に数多く出場し、活躍している社会人女子バスケットボールチーム「紀陽銀行ハートビーツ」。今年4月、新ヘッドコーチに五輪出場経験もある永田睦子さんが就任。さらなる飛躍が期待されています。9月の「天皇杯・皇后杯」開幕に向け、永田ヘッドコーチにインタビューをしました。

紀陽銀行ハートビーツの選手たち

女子バスケット界の超大物を迎え
全日本では、どこまで勝ち進めるか!

2015年の「紀の国わかやま国体」を目指して、2011年に創部した社会人女子バスケットボールチーム「紀陽銀行ハートビーツ」。所属する選手たちは全員が紀陽銀行の行員。ほぼ毎日職場で仕事を終えてから体育館に集まり、夜間に練習。休日には試合に臨むというスケジュールをこなしています。

昨年度は西日本社会人地域リーグ戦で優勝、高松宮記念杯全日本社会人チャンピオンシップで準優勝、福井国体ではベスト16という成績を残し、和歌山県を代表するチームとして見事な活躍ぶり。今年度もさらなる飛躍が期待されています。

このハートビーツに、今年4月、新しいヘッドコーチとして就任したのが、永田睦子(写真)。かつて、日本女子バスケットの名門「シャンソン化粧品」の主力選手として活躍し、全日本のメンバーとしてアトランタとアテネの五輪2大会にも出場したことがある“超大物”。今年度からチームを率いて、出場する公式戦ではすべて勝利をマークしています(8月25日現在)。いよいよ9月に開幕する「第95回天皇杯・第86回皇后杯全日本バスケットボール選手権大会」に向けて、永田ヘッドコーチに直撃インタビュー。また、チームの様子も取材しました。

紀陽銀行ハートビーツヘッドコーチ
永田睦子
1976年9月26日生まれ、長崎県出身。
長崎県の純心高校卒業後、シャンソン化粧品に入社。主力選手として活躍し、1996年アトランタ五輪、2004年アテネ五輪に日本代表選手として出場

優しさと結束力を武器に、目指せ、日本一!

永田睦子ヘッドコーチにインタビュー

――和歌山の「紀陽銀行ハートビーツ」のヘッドコーチに就任するきっかけは?
現役を引退して10年以上がたち、これまではバスケットボールの試合解説やリポーターなどをする傍ら、全国各地を訪れて、バスケットの技術指導をする“クリニック”を小学生や中高生向けに行ってきました。そんな中、チームの育成にも関心が湧いてきて、挑戦しようかと考えていたときにコーチのお話をいただきました。ちょうどいいタイミングでした。

みんなが素直で真面目
誰かのためにがんばれる選手たち

――ハートビーツはどんなチームですか。
選手たちはとても真面目で前向き、そして熱心です。11人の選手は、これまでまったく異なる環境でバスケットを続けてきたわけですが、今までとは違うことを私が要求したり、自分たちの考えにはなかったことをチームとしてやってみようとしたりしても、とても素直に取り組んでくれます。だから、すごく吸収が早い。その点で、とても助かっています。個人として自分の技術を磨くことにも一人一人が貪欲なので、チーム力はまだまだ上がると思います。
そして、チームの特徴といえば、みんなが優しさを持っていること。昼間は銀行員として窓口でお客さまに接しているからでしょうか、本当にみんなに思いやりがあって、実直というか…。私は、どちらかといえば“私が私が”と前に出るタイプだったので、もうびっくりするぐらいでした。でも、気付いたことは、彼女たちは自分のためじゃなくて、誰かのためにがんばれる選手たちだということ。応援してくれるファンのために、仕事で支えてくれる銀行の人たちのために、試合に出られずにベンチにいる仲間のためにも、一生懸命にやり遂げる力をハートビーツの選手たちは持っています。

――そんな選手たちに、永田コーチが自身のこれまでの経験を生かして、どんなことを教えていきたいですか。
4月に就任してから、毎日いろんなことに挑戦しています。チームとしても、個人としても、これまでは必要がないと思ってやってこなかったことを、当たり前にできるように指導していければと思っています。そんな一つ一つの積み重ねがチーム力を上げることにつながると思います。

――9月にはいよいよ「第95回天皇杯・第86回皇后杯」が始まります。
1回戦に勝つと、2回戦は昨年の国体で惜敗をした愛知県。きちんと対策を立て、準備をして、選手たちを信じてやっていきたいと思います。1次ラウンドを勝つと、2次ラウンドの会場は和歌山なんです。何としてでも2試合勝って、和歌山で試合がしたいです!

――注目する選手は?
キャプテンの木工(もく)理恵、副キャプテンの西田花奈、センターの米田真依、こうした上級生たちがチームを底からしっかりと支えてくれています。そして、今、一番チームで点数を取っているのが、和歌山市出身の前田実咲(フォワード)。自分のリズムを崩さず、安定した力を発揮してくれる選手です。

――最後に、和歌山でもバスケットに励む子どもたちがたくさんいます。そんな子どもたちやお母さんに向けて、アドバイスをお願いします。
例えばドリブルが好きとか、シュートが好きとか、やりたいことをしているときが一番楽しいと思うので、できれば、子どもたちが“やらされている”と思ってしまわないように、“楽しい”が続くよう、家族のサポートがあればうれしいですね。そして、子どもたちには、好きなバスケットをするように、勉強にも遊びにも一生懸命に取り組んでほしいです。バランスよく、視野を広く、どんなことでもしっかりとやれる素地を養うことが大切。それは将来、バスケットをしていても、していなくても、役に立つことだと思うので。

1次ラウンド中日本大会
長野~和歌山の各府県代表15チームが熱戦を繰り広げます(トーナメント戦)
〔会場〕兵庫県立総合体育館 (西宮市鳴尾浜1-16-8)
9月21日(土)1回戦 VS 新潟県代表
勝利すると↓
9月22日(日) 2回戦 VS 愛知県代表

1次ラウンドを勝利した4チームが2次ラウンドへ!

2次ラウンド和歌山大会
〔会場〕ノーリツアリーナ和歌山(和歌山市梅原579-1)
11月30日(土)~12月1日(日)
大会の詳しくは、こちらのホームページへ▼
https://zennihon2019-20.japanbasketball.jp/

 

10月~12月 女子西日本社会人地域リーグ戦
10月19日(土)・20日(日)の試合会場は和歌山県立体育館(和歌山市中之島)

10月4日(金)~7日(月) 茨城国体 
ハートビーツのホームページで試合日程が紹介されています
http://www.kiyo-heartbeats.jp/

〈右〉キャプテン・木工理恵さん(フォワード)
〈左〉前田実咲さん(フォワード)

―キャプテンから見て、ハートビーツの選手たちは?
(木工さん)みんな明るくて、とっても元気がいいんです。仕事もしながら、夕方5時半には集まって、9時ごろまでは練習をしているんですが、がんばり屋さんばかりで、それぞれに刺激を受けています。そして、みんなが本当に仲良しで、チームワークも良くて、キャプテンとしては何の苦労もないぐらいです。

―前田さんは、唯一和歌山市出身の選手ですが。
(前田さん)高校生のときから憧れていたチームだったので、ハートビーツでプレーができて、とてもうれしいです。もっと、地元のみんなに知ってもらえるように、強いチームになりたいと思っています。

―キャプテンから見て、前田さんはどんな選手ですか?
(木工さん)チームのポイントゲッターなので、とっても頼りにしています。練習も真面目で、今年で3年目なのですが、後輩たちの面倒もよく見てくれて、私としては助かっています。

―天皇杯・皇后杯に向けて
(木工さん前田さん)まずは1次ラウンドを突破して、和歌山で2次ラウンドを戦えるようがんばります!

ハートビーツの選手たちに会えるのは試合だけではありません。それどころか、直接指導してもらえる機会があるのです。それが、通称「クリニック」と呼ばれるバスケットボール教室。現在は和歌山を中心に年間10~20回開いています。

有功MACCSの子どもたちと

先日開かれた「有功MACCS(マックス)」のクリニックでは、永田ヘッドコーチをはじめ選手全員が参加。シュートやボール回しのコツなどを実演を交えて丁寧に指導し、最後はミニ試合を行いました。永田流は実践を交えた明るくユーモラスな指導スタイル。

選手やコーチに教えてもらう子どもたち

また、修正の必要な際は見逃さず、その場で指導。子どもたちは、めきめきと上達し、参加した宮崎志乃さん(11歳)は「試合を見てかっこいいと思っていましたが、強いだけでなく優しさを感じました」、河内いつきさん(9歳)は「大事なポイントが分かりやすく、今日1日で上達できました」と、手応えを感じたようです。クリニックの目的は地域貢献。チーム総括の金谷哲男さんは「子どもたちとの交流が選手の励みにもなっています。これが地域への恩返しになれば」と話してくれました。

教室の開催を希望するチームや団体は人数や競技レベルを問わず。問い合わせてみてください

電話番号 073(426)7136
問い合せ先 紀陽銀行人事部内 紀陽銀行ハートビーツ事務局
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