約100年の時を経た「湯浅駅旧駅舎」から始める
ゆる〜り湯浅トリップ

リビング和歌山4月29日号「約100年の時を経た「湯浅駅旧駅舎」から始める ゆる〜り湯浅トリップ 」

 醤油(しょうゆ)醸造発祥の町として名高い、湯浅。その玄関口となるJR湯浅駅の旧駅舎が、5月14日(日)に復活オープンします。ここを拠点に、古い町家や土蔵が立ち並ぶ「伝建地区」を歩く“ゆるり旅”を楽しんで。

JR湯浅駅の旧駅舎内

5月1日(月)・2日(火)の午前10時~午後3時に内覧会を実施

観光客や地域住民の交流拠点に
昭和レトロに魅了される旧駅舎

 1927(昭和2)年、国鉄紀勢線が紀伊湯浅駅まで延伸した際に誕生した駅舎。駅名が湯浅に、国鉄がJRに変わり、年号が令和になった2019年までの100年近く、建築当初の姿を残しつつ、湯浅の玄関口の役割を担ってきました。

駅機能は同年、北隣の「湯浅 えき蔵」に移転。旧駅舎は残され、21年に湯浅町が「歴史的風致形成建造物」に指定しました。観光客や地域住民の交流の場として復活させ、新たなにぎわいを創出する目的で改修工事を開始。5月14日(日)午前11時半、「湯浅駅旧駅舎」としてオープンします。

旧駅舎内は、開業当時を模した窓枠、レトロな照明器具、ベンチなど、昭和の雰囲気がたっぷり。また、地元の素材を使った多彩なグルメが楽しめる「湯浅米醤」(下記)が入店します。

旧駅舎のデッキ

旧駅舎から外に出て、デッキから行き交う電車を見ることも(乗車は不可)

湯浅米醤(ゆあさべいしょう)

湯浅米醤(ゆあさべいしょう)

各種おむすびのほか、定食類も用意されます ※写真はイメージ

 南海九度山駅構内の「おむすびスタンドくど」などを手がける「海南社」が運営。紀州鴨(かも)を使用したそば、かまどで炊いたご飯で握るおむすび、醤油の原型である“たまり”を使用した団子、もなかなどの甘味メニューやドリンク類を販売。旧駅舎内のテーブル席やテイクアウトでも楽しめます。

湯浅米醤(ゆあさべいしょう)そば

そばも米同様に、かまどでゆでます

営業時間 午前10時〜午後5時(食事は2時まで)
定休日 月曜 

ゆる〜り湯浅トリップ

湯浅駅から北北西へ歩くこと約10分、国が選定した「湯浅町湯浅伝統的建造物群保存地区(伝建地区)」に到着。醤油などの醸造で栄えた、昔ながらの町並みが残ります。ゆるりと散策しませんか。

江戸時代そのままの蔵で作り出される伝統の醤油

角長

角長

角長外観と商品

 1841(天保12)年創業。機械には頼らず、冬季だけに行われる寒仕込みをかたくなに守り、昔ながらの手づくりを続ける醤油蔵です。大量生産では醸せない天然の風味は、江戸期から継続されている手法があってこそ。本店(加納家住宅)は、国指定重要文化財になっています。

角長醤油職人蔵

本店の前にある醤油職人蔵。入場無料

問い合わせ 0737(62)2035
住所 湯浅町湯浅7
営業時間 午前9時〜午後5時
定休日 無休
HP

http://www.kadocho.co.jp/

昔の人々の生活感が今も漂う公衆浴場跡

甚風呂(じんぶろ)

湯浅甚風呂

究極のノスタルジアを感じることができる場所。写真は浴室

湯浅甚風呂

 創業は江戸末期と伝わる公衆浴場。1985年に営業を終了し、2009年からは銭湯跡歴史民俗資料館として公開されています。番台や浴室、壁に掲げられた広告などは営業時のまま。たき場など浴場の裏側なども見学可能。湯浅の住民から寄贈された古民具にも目を見張ります。

実際に座ることもできる番台

問い合わせ 0737(20)2033
住所 湯浅町湯浅428
営業時間 午前9時半〜午後4時半
定休日

水曜(祝日の場合は翌日)

備考

入場無料

HP

http://www.denken-yuasa.sakura.ne.jp/jinburo/

おばあちゃんちに遊びに来たかのような感覚に

北町茶屋 いっぷく

いっぷく店内とぜんざい

まるで昭和にタイムスリップしたよう。この雰囲気にぴったりな「ぜんざい」(500円)をいただきます

 築150年以上の古民家内にあるカフェ。年代物の白黒テレビが置かれ、オーナーが持っていた昔懐かしい絵本などが並びます。隠れた人気「カレーうどん」(550円)などの食事メニューや、おやつ(ぜんざい、パフェ)、ドリンク類などを用意。夏になると、かき氷が評判に。散策途中に寄ってみたい、足を伸ばしてくつろげる“家”です。

問い合わせ 0737(62)3300
住所 湯浅町湯浅23
営業時間 午前11時〜午後6時
定休日 月曜 

行灯ミュージアムを併設する昔ながらのおみやげ店

お土産処 ふみよ

ふみよ岩本正秀さん

ふみよ行灯

かつて伝建地区で行われていた「ゆあさ行灯アート展」に出展された行灯が並びます

 ふらっと入りたくなる、味わいたっぷりの店構え。湯浅の名産品やフルーツなどを販売しています。行灯(あんどん)や、関西テレビ「よ〜いドン!」で「となりの人間国宝さん」に認定された岩本正秀さん(写真)の切り絵を展示。湯浅の文化発信地の側面も持つ、不思議な空間です。

ふみよ店頭

問い合わせ 0737(62)2821
住所 湯浅町湯浅46
営業時間 午前9時〜午後6時
定休日 不定休 

湯浅トリップMAP

参加者募集! ガイドさんが同行!
日帰りまち歩きプラン! 伝建地区をゆあさんぽ

 湯浅を知り尽くしたまち歩きガイドさんが同行する「日帰りまち歩きプラン! 伝建地区をゆあさんぽ」が、土・日曜と祝日(5月21日・27日、6月18日・24日は除く)に開催されます。ただいま参加者を募集中。

午前11時に「湯浅美味いもん蔵」に集合し、伝建地区を散策、途中で湯浅の特産や和歌山の食材で構成された食事を楽しみます。午後2時ごろに「湯浅美味いもん蔵」に戻り、醤油のミニボトルをおみやげとして受け取ります。同所で自由解散。

参加費

2900円

参加申し込み・問い合わせ

※7日前までに要予約

湯浅町観光協会 0737(22)3133
午前9時~午後5時
FAX 0737(22)7130
メールアドレス info_yuasa@yuasa-kankokyokai.com 

湯浅で足を運びたいお店

かどや食堂

かどや食堂

「生しらす丼」(1100円・みそ汁と漬物付き)。ほかにも食したい定食が多数

かどや食堂

しらす料理を堪能したいなら、駅前のこちらへ。生しらすは基本的にその日の朝に水揚げされた新鮮なもので、苦みや臭みがなく甘いのが特徴です。湯浅の醤油をベースにした同店特製の醤油をかけて頬張れば、満面の笑みに。

問い合わせ 0737(62)2667
住所 湯浅町湯浅1109-1
営業時間 午前11時〜午後2時、5時~8時
定休日

水・日曜の夜、月1回不定休

HP

http://www.yuasa-kadoya.com/

大黒屋

大黒屋

「たこ焼き12個入り」は450円

 通称「ごんため」(店主のおばちゃんの名字)で40年以上親しまれている、たこ焼きと天ぷらのお店。だしが効いてトロッとした生地のたこ焼きは、冷めてもおいしいと評判。旬の山菜を使った天ぷらは、お酒のアテに!

問い合わせ 0737(63)4067
住所 湯浅町湯浅623
営業時間 午前10時〜午後6時
定休日

月・火曜

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