「なんで?」攻撃には「なんでだと思う?」と質問返し

 子どもが2歳を過ぎると「なんで? どうして?」という問いかけがぐんと増えます。納得するまで「なんで?」を続けるので、きりがなくてうんざりするというお母さんも多いものです。

 実は、2歳は人生で一番知能が発達する時期。この時期に「なんで?」という疑問を持ち、解決したいという願望を持つのはとても自然で大切なことなのです。お母さんは、できるだけ子どもの「なんで?」に寄り添ってあげたいものですが、突拍子もないことを聞いてくるので、答えるのが難しいこともありますよね。

 そんなとき、ぜひ試してもらいたいのが「なんでだと思う?」という質問返しです。最近は、スマホの普及で疑問に思ったことはすぐに検索できるようになりましたが、子どもの知能を育てるには、すぐに答えを提示するよりも自分で考えさせることが大事です。

 「なんでリンゴは赤いの?」。そんな風に聞かれたら、ぜひ「なんでだと思う?」と聞いてみてください。子どもによって、さまざまな答えが返ってくることでしょう。中には、「リンゴは恥ずかしがり屋さんなのかな」など、かわいい答えがあるかもしれません。

 正しい答えを導くことが大切なのではなく、子どもがイマジネーションを広げて考えること自体に意味があります。子どもが出した答えを「なるほど、面白いね」「あなたはそう思うのね」と受け止めましょう。認められた子は考えることに喜びを見いだし、ますます頭を使う習慣が身に付くことでしょう。

著者むらたますみ
キッズコーチングマネジャー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年6月21日号「今さら聞けない 給与明細のミカタ!」
     給与明細を毎月しっかり確認していますか? 給与明細には多くの情報が詰まっていて、ポイントを押さえ…
  2. リビング和歌山2025年6月14日号「 和歌山市の魅力を伝える広告が新大阪駅に 市の職員が制作! 彼女の名は?」
     関西の玄関口となるJR新大阪駅の新幹線改札内で、和歌山市のPR広告が放映されています。広告画像の…
  3. リビング和歌山2025年6月7日号「 甘~い誘惑! ドーナツ店巡り」
     6月第1金曜日の「ドーナツの日」に合わせて今号はドーナツ特集。定番のシンプルドーナツ、クリームが…
  4. リビング和歌山2025年5月31日号「いざというとき、自分の身を守る “護身術”を学ぼう」
     夏は夜の外出やイベントが増える時期。不審者や痴漢、通り魔など犯罪も起こりやすくなります。いざとい…
  5. リビング和歌山2025年5月24日号「価格高騰!令和米騒動 今こそ考えたい、食と農の未来」
     政府が備蓄米を放出したものの、市場への影響は限定的で、米の高騰が続いています。こうした状況だから…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/6/19

    2025年6月21日号
  2. 2025/6/12

    2025年6月14日号
  3. 2025/6/5

    2025年6月7日号
  4. 2025/5/29

    2025年5月31日号
  5. 2025/5/22

    2025年5月24日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る