ことばで広がる絵本の世界
「おつきさまのりんご」
- 2025/9/4
- 子育て・教育
- ことばで広がる絵本の世界
ほー なんだか
まちが いつもと ちがうなあ
ひとりぼっちのふくろうフーフーは、唯一の話し相手のおつきさまが痩せてくるたびに、心配して塔のてっぺんにりんごをひとつ置いておきます。「ほー よかった 食べてくれた」。おつきさまがまた太り始めて安心するフーフーですが、実はりんごは塔から転がり落ちて、町の人や動物たちのもとへ届いていたのでした。
小さな思いやりが本人も知らないところで他の人たちを助け、励ましていく。優しい月の光のようにほんのりと心を照らしてくれる一冊です。
和歌山県立図書館
司書・向井渚
絵本 | おつきさまのりんご 乾栄里子/作 西村敏雄/絵 (文溪堂) |
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